能代市二ツ井町仁鮒にある神社。
大和朝廷時代(658年)、阿倍比羅夫が蝦夷征伐に遠征してきた際に、戦勝祈願のために建立したのが始まりと伝わる1300年以上の歴史を誇る古社。境内にある推定樹齢600年の3本のイチョウは、創建の頃に植えられたとされ、県の天然記念物に指定されている。
この3本のうち、「女イチョウ」と呼ばれる木の幹からは、気根が乳房のように垂れ下がり、昔からお乳の出ない女性が願をかけたと伝わる。江戸時代、秋田藩主佐竹公の奥方も詣でたところこれが叶い、この神社は佐竹家の家紋を付けることを許されたといわれる。残りの2本は、手をつないだように太い枝でつながっており、「連理のイチョウ」と呼ばれ、2本の間を一気に3回、8の字に回ると良縁がかなうという言い伝えもある。
駐車場あり。