あきた女性の活躍応援ネット

子育てと仕事の両立を支援する職場。秋田でイキイキと働く女性たち!!

ネホリとハホリの気づき!

    • お二人が話す様子から、比内ふくし会は子育てと仕事の両立がしやすく、職場の雰囲気がとても良いのが伝わってきました。また利用者さんの希望を最大限叶えようとしているというお話を聞いて、介護に抱いていた「堅い」というイメージがなくなりました。
    • 介護に関わる仕事は大変そうなイメージばかり強かったのですが、仕事におけるやりがいを楽しそうに話す姿を見て、自分のイメージは偏見によるものが大きかったと気づくことができました。

(インタビューアー みお・ゆり)

社員さんの写真

プロフィール

左:長崎 李香子(Nagasaki Rikako)さん
社会福祉法人比内ふくし会 みずきの家(小規模多機能型居宅介護)

今年の5月に産休・育休を終え職場復帰。現在は子どもを育てながら時短勤務を行っている。人の役に立ちたいという思いから比内ふくし会に入社。

右:畠山 瑞稀(Hatakeyama Mizuki)さん
社会福祉法人比内ふくし会 特別養護老人ホームやまぼうし

今年の5月に産休・育休を終え職場復帰。現在は子どもを育てながら時短勤務を行っている。実習で比内ふくし会に来た際に雰囲気の良さを感じて比内ふくし会に入社。

「人の役に立ちたい」という思い

ーー介護というと大変なイメージがありますが、なぜ介護職に就こうと思ったのですか。

長崎さん:もともと人の役に立つ仕事がしたいと思っていたんです。それで、短大在学中に取った栄養士やホームヘルパーなどの資格を生かせる職業は何だろうと考えた時に、介護職が思い浮かびました。

畠山さん:小学生の頃、祖父母が老人ホームに入居していました。祖父母の元を訪れた際には、他の利用者さんとも交流していたので、幼い頃から老人ホームは身近な存在でした。その頃の経験から、助けが必要な人の役に立てたらいいなという思いがあり、福祉系の大学に進学して介護職に就こうと決めました。

ーーなぜこの比内ふくし会を選んだのですか。

長崎さん:元々地元で就職すると決めていて、「比内の介護施設といえば『扇寿苑』(施設移転前の名称)」という感覚だったので、自然とここを選びましたね。

畠山さん:実習で比内ふくし会を訪問した際の雰囲気が良かったからです。また、それぞれの利用者さんに合わせた施設がたくさんあり、多様な経験ができるということも理由の一つですね。

ーー業務内容を教えてください。

長崎さん:通い、泊まり、訪問の3つのサービスを提供しています。その中で、入浴・食事・排泄の援助、レクリエーションなどを行っています。

畠山さん:私の働いている「やまぼうし」も、主な業務は一緒です。違いといえば、自分で食事ができない方が多いので、研修を受けた職員しかできない経管栄養や痰吸引などの業務も行っていることですね。

ーーやりがいを感じる場面はどこですか?

長崎さん:利用者さんと話して楽しい気持ちになった時や、利用者さんが笑顔で帰って行く時ですね。「今日も頑張ったな」と、やりがいを感じます。

畠山さん:自分で得た知識を使って支援したことで入居者さんが「ありがとう」とお礼を言ってくれた時や、笑顔になってくれた時にやりがいを感じます。会話ができない方に関しては、表情が明るくなるとすごく嬉しいですね。

社員さんの写真

ーー大切にしていることはありますか?

長崎さん:あくまでも自宅での暮らしの延長線として暮らせるようにしていることですかね。利用者さんが自分でできないところを手伝いつつ、習慣などは変えないようにしています。たとえば、畳に布団を敷いて寝ていた利用者さんには、ベッドではなく布団を提供しました。自宅からちゃぶ台を持ってくる方もいましたね。

畠山さん:利用者さんの希望はできるだけ叶えられるように努力しています。あくまでも自立支援なので、できるところは自分でやってもらって、「大変だったら手伝うからね」というスタンスでやっています。

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仕事と子育て。制度と雰囲気が鍵を握る

ーーお二人とも子育てをされていますよね。仕事と子育ての両立はとても大変だと思うのですが、出産に関して迷いなどはなかったのですか。

長崎さん:結婚して子どものことを考えた時に、仕事との兼ね合いなどは特に考えませんでしたね。仕事は、もし辞めたとしても、落ち着いたら復帰することができますが、子どもは欲しいからといって絶対にできるわけではないし、自分の人生設計もあるので。

畠山さん:私も、育児と仕事の両立について、そんなに深く考えていたわけではなかったです。子どもがいれば自分の人生も豊かになるかなとは思っていました。ただ、育児がこんなに大変だとは思っていなかったですね(笑)

長崎さん:そうだね。保育園からの呼び出しが何回あることか…(笑)。それでもフォローしてくれる職場には感謝しています。

ーーやはり子育てに関する職場の制度は整っていますか?

長崎さん:福利厚生や特別休暇は充実していると思います。職員がみんな優しいので、産休や育休も取りやすい雰囲気がありますね。

畠山さん:私も今そうなんですが、子どもが3歳になるまでは時短勤務にしてもらえて、夜勤も免除になります。産休も問題なく取得できましたし、復帰もスムーズでした。

ーー介護業界は人手不足で休みがとりづらいイメージがあったので、少し驚きました。

長崎さん:人手不足は事実ですが、勤務変更をかけるなど、協力し合ってちゃんと休みは取れる環境にしています。

畠山さん:子どもがいる方が多いので、保育園から呼び出しがあった時にはフォローしてくれます。子育てに関する情報も教えてくれるのでありがたいですね。

ーー職員さん同士のコミュニケーションを密に行っているんですね。

長崎さん:そうですね。仕事の上でも、利用者さんについてみんなで情報共有をしないと同じサービスを提供できません。連絡帳やパソコンでの記録もしていますが、口頭でも伝えることによって、より詳細な情報を共有しています。

畠山さん:みんな明るいし、優しいので、そういうコミュニケーションがとりやすいですね。私は転職してここに来たので、夜勤なども初めてで、最初は少し不安だったんです。でもほんとにみんな優しくて、わからないところを聞けばすぐに答えてくれたり、フォローに入ってくれたりするので、働きやすいと思いました。

長崎さん:新卒の方、中途採用の方とさまざまいますし、法人内の施設間での異動も定期的にあるので新しい職員が来てもみんなすんなり受け入れていますね。自分が苦労したことを教えたりして、新しく来た人も仕事がしやすいようにしています。

社会人の休日の過ごし方とは??

ーー最近休みの日はどう過ごされていますか。

畠山さん:子どもが小さいので子どもの世話が中心ですね。時には子どもと一緒に遊び場に出かけたりします。

長崎さん:コロナ禍なので友人や知人と頻繁に会うことはできませんが、学生時代の友人とは連絡を取り合っています。家でテレビを見たりもしますね。あまり学生時代と変わらないかもしれないです(笑)。

社員さんの写真

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百聞は一見にしかず

ーー今後の目標などはありますか。

長崎さん:子どもの成長に合わせて働き方を変えて、仕事と子育ての両立の仕方を模索していきたいですね。

畠山さん:仕事ばかりにならないように、子ども中心で生活を考えていきたいです。子どもが寂し思いをしないように、みんなでフォローしながら仕事をしていけたらいいなと思います。

ーー仕事を選ぶ上でのアドバイスはありますか?

長崎さん・畠山さん:職場を実際に見て、雰囲気を感じることが大切なんじゃないかと思います。大学に入る時にオープンキャンパスに行ったように、実際に見ないとわからない部分があると思うので、自分の目で見ることが大切ですね。それによって仕事を選ぶ時の視点なども変わってくると思います。

社員さんの写真

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社会福祉法人比内ふくし会(大館市/医療・福祉業)

https://www.hinai-fukushikai.jp/

<企業の取り組み>

  • 子の看護休暇制度の拡充:育児・介護休業法を上回り、「小学校卒業前までの子」を対象としている。また時間単位での取得も可
  • 育児休業取得の推進:100%を誇る
  • 「男女イキイキ職場宣言」を行い、男女共同参画推進員を各ブロックに配置:定期的に推進員会議を開催
  • 子育て支援の制度内容についてリーフレットを作成・配布:男性職員にも周知

この記事のネホリとハホリ

ネホリ:みお・秋田大学・1年・秋田県
大学の授業でプランドハプンスタンス(計画された偶然)という考え方を学び、自分も実践してみようと、参加を決めました!大変なイメージがある介護や保育の場で楽しそうに働く女性の皆さんのお話を聞いていく中で、業界に対するイメージが変わりました。また社会人の方の詳しい生活を聞けたことで、未来の自分の姿を少し想像できるようになりました。

ハホリ:ゆり・秋田大学・1年・秋田県
一年生のころから将来のことを考えてたくさんの経験をしておきたいと思っていたため、この活動で普段はあまりない社会人の方と関わるきっかけを作ることや、将来につながる有意義な活動ができると感じ参加しました。楽しく取材することができ、実際に働く社会人の方とお話しして、これから就職を考えていく上で大切な視点を得ることができたと思います。

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