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名物に触れる

奥宮山(おくみやさん)

画像:奥宮山(おくみやさん)


-修験と信仰が残る山-

若畑の西側に、広葉樹の生い茂る山が見えます。若畑だけでなく、周辺の集落から今も信仰を集める「奥宮山」です。標高762mと比較的低い山ですが、登山客には登りごたえのある山となっています。
 
以前は登山ガイドブックなどでも紹介されていましたが、現在は知る人ぞ知る山となりました。今も、シーズンになると、登山客が若畑集落に車を止めてこの山へとチャレンジする姿がときどき見られます。
 
登山口から30分ぐらい歩くと、小さな祠が祀られています。弁財天を祀ったこの祠、ここからが本当の奥宮山への入り口です。標高が762mの山だからと言ってなめてはいけません!
 
祠を過ぎると、登山道は急に険しさを増します。急な斜面を一気に登る道は、灌木や岩を手掛かりにして進まなければなりません、稜線まで登りきると、道はいったんゆるやかになりますが、少し進んで視界が開けると、荒々しい奥宮山の姿を目の当たりにすることになります。

鋭く落ち込んだ谷を左右に見ながら、巨大な岩塊の上を歩く道が続きます。途中「アバよばり」と呼ばれる難所もあり、ここは、細い細い岩のてっぺんを慎重に渡らなければなりません。下を見れば数百メートルの谷底まで見えるような険しい場所。どんな屈強な男でも、「アバーっ!(お母ぁちゃーん!)」と叫ばずにはいられないことから名づけられた場所です。……といっても、最近では植物たちが根を張り、少し下に安全に進めるルートができています。
 
灌木や岩を手掛かり足掛がかりにして一歩一歩慎重に登っていくと、ようやく頂上にたどり着きます。奥宮山の神社は、ここからさらに奥に行った場所にありますが、岩陰にひっそりと佇む小さな社は、それまでの険しい道のりと相まって、まさに修験者の山であったことを静かに物語っています。

かつて、若畑集落では、毎年行っていた奥宮山への参拝登山ですが、高齢化などによりしばらくの間行われていませんでした。平成22年(2010年)に10年ぶりに登山を再開し復活させ、神社を参拝しています。
今も、集落の信仰は深く山と結びついています。
 

※ゆっくり歩いて往復4時間以上の登山ルートです。余裕をもった登山計画をお願いいたします。ルート途中には痩せ尾根もあり、初心者は現地をよく知る方にガイドをお願いすることをお勧めします。

2011年4月掲載

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