大仙市にある史跡・太田城跡は、小神成(こがなり)地域の隣「築地古館」と呼ばれる場所にある城館跡です。現在は、大仙市太田支所や幼稚園敷地となっています。

 太田城は、太田氏によって築かれ、築城年代は平安時代末といわれており、戦国時代は、仙北郡北部を支配した戸沢氏支配下の「太田四郎秀頼」が居城していました。しかし、天正18年(1590年)に時の天下人、豊臣秀吉から戸沢氏に出された「支城破却令(居城を角館城ひとつとする命令)」により取り壊しとなります。
 
 現代の太田城は、平成11年(1999年)秋に農村総合整備事業の一環で、広場を整備するための遺跡分布調査を行った際、内堀跡や土塁整地跡、柱列跡が見つかり、現在は、それらを再現するように広場が整備されています。
 広場の入り口には当時をしのばせる門が再現され、周辺では土塁や堀跡、そして外堀を今も見ることができます。また、城跡内部には明治以降に立てられた数々の顕彰碑が立ち並び、解説の看板でそれぞれの石碑の由来も知ることが出来ます。
 
平成24(2012)年5月掲載

■参考資料
『史跡 太田城跡 現地説明看板』
『現地説明標柱』

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