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歴史を知る

手長足長伝説

画像:手長足長伝説

 にかほ市・小砂川地域には、約1200年前、三崎山(現在の三崎公園一帯)に住んでいた「手長足長(てながあしなが)」と呼ばれた怪物の伝説が伝わります。手を伸ばせば鳥海山の頂まで届き、足はひとまたぎで飛島まで届くといわれ、道行く旅人を捕らえて食べ人々を恐れさせました。

 三崎山には、三本足のカラスがおり、手長足長がいる時は「有耶(うや)」、不在の時は「無耶(むや)」と鳴いたため、旅人は鳴き声をたよりに手長足長の存在を確認していました。これが「有耶無耶の関」の名の由来とも言われますが、関所の所在は、三崎山にあったとも、にかほ市の関集落にあったとも言われ、定かではありません。

 旧上浜村時代に出版された「郷土(上浜村郷土史資料蒐集会編)」によると、屈強な侍が退治を試みましたが、逆に捕まってしまい、戻ってくるものはいませんでした。この頃、都から東北行脚で三崎山に来ていた慈覚大師も退治に向かいますが、やはり捕まってしまいます。しかし、慈覚大師から威厳と懐かしさを感じた手長足長は、言うことをきくようになり、人々は安心して往来できるようになったのです。

 その後、手長足長が人間を食べたくなると、大師は代わりにタブの木の実を食べさせました。そして自身が三崎山を去る時に、たくさんのタブの木の実をまいたのが、現在、三崎山に生えるタブ林と伝わっています。

 慈覚大使は、手長足長に食べられた人々の供養に五輪塔を建立し、さらに自身を慕う地元の人々のため、自分の像を納めた大師堂を安置しました。
現在の三崎公園内には、手長足長の足跡と伝わる石(約8㎝の小さな石で、三崎山旧街道沿いに位置。詳しい位置はイラストマップ参照)や、五輪塔、大師堂などの手長足長ゆかりの史跡を見ることができます。

2018年4月20日掲載


■参考文献
『復刊本 郷土(上浜村郷土史資料蒐集会編)』
『象潟旅いちもんめ98』『象潟史跡ガイドブック』

■所在地:にかほ市象潟町小砂川三崎1-53(三崎公園内)

【関連リンク】
三崎公園(にかほ市観光案内ウェブサイト)

 

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