羽後町仙道 人口:833 人 世帯数:319 世帯

県の無形民俗文化財に指定される「仙道番楽」

昔ながらの郷土食「凍み大根」づくりは厳冬期に行われます

羽後町の有形文化財に指定されている地蔵院の鐘楼門

3月上旬に行われるスキー大会と雪まつり

地域のあらましと歴史

 仙道(せんどう)地域は羽後町の南西に位置する山間部の地域です。
 明治22年(1889年)に、上仙道・中仙道・下仙道の3つの村が合併して誕生した「仙道村」が、現在の仙道地域にあたり、20の集落(棚場、中山、草井沢、新屋、太倉、中泊、堀内、西ノ沢、山崎、真木、泉沢、仙道沢、久保、上戸沢、二ツ橋、約束沢、西又、新処、中村、桧山)で構成されています。
 仙道地域の道路沿いには、秋田県の無形民俗文化財に指定されている「仙道番楽」の師匠や鷹匠など、地域に尽くした人々を称える顕彰碑が多く残されているのが特徴です。地域内にあるお寺・地蔵院は、羽後町の有形文化財「鐘楼門」や天然記念物「シナの木」があり、通称「禅婚」と呼ばれる婚活イベントの場にも使用されています。
 また、地域に根付いた郷土芸能・仙道番楽は神楽(かぐら)の一種で、その起源は古く、数百年の歴史を刻んでいて、昭和39(1964)年には、秋田県無形民俗文化財に指定されました。昭和22(1947)年から結成されている」「仙道番楽保存会」は新処(あらどころ)集落の集会所を拠点に、地域ぐるみで後継者育成を行っています。
 地域の中心部に位置する交流施設では定期的にサロンが開催されたり、地元のイベント等にも使用されています。

※人口・世帯は令和5(2023)年4月1日現在の羽後町のデータです。

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