6月25日(水曜日)、秋田市上新城白山河川公園で、飯島南小学校の児童と上新城地域住民による「アユの稚魚放流事業」が行われました!
この事業は、上新城地区振興会が主催しており、地域の豊かな自然環境を守るとともに、次世代に引き継いでいくことを目的に毎年実施され、今年でなんと47回目を迎えます。
これまではヤマメを放流していましたが、一昨年の 大雨の影響で手に入らなかったという事情があり、今年はアユに変更となったそうです。
この日は、飯島南小学校の3学年及び上新城地区に在住している児童、先生、地域住民、関係団体など、総勢約80名が参加しましたよ 。
はじめに、上新城地区振興会の渡邉会長からあいさつがあり、「子どもたちには、アユの放流を通じて、いのちの神秘さを肌で感じてもらい、大人になってからも、いのちの大切さを忘れないでいてほしい」とのお話がありました。この言葉からは、この活動が単なる稚魚の放流にとどまらない、未来を見据えた深い願いが伝わってきますね。
続いて、飯島南小学校の児童2名が、意気込みを発表しました。
3年生の児童は、「ずっと楽しみにしていた。上新城に来るのは今日が初めて。アユの赤ちゃんが安心できるように優しく放流したい。」と話し、6年生の児童は、「児童みんなの様子を見守りながら取り組みたい。『元気に育ってね』という気持ちを込めたい。」と話していました。
放流を始める前に、秋田市農業農村振興課から放流時の注意点の説明がありました。稚魚には直接触らず、上から観察すること、なるべく早くバケツから川に放流することが重要なようです。
いよいよ、お待ちかねの放流!
最初は慣れない手つきで恐る恐る始めた児童たちも、キラキラと輝くアユが川の流れに吸い込まれていくたびに、「がんばれー!」「大きくなってね!」と、応援の声があちらこちらから聞こえてきましたよ。
放流後、子どもたちは「稚魚を初めて見たとき、あまり大きくないと思ったけど、放流するときによく見たら、意外に大きかった。」、「稚魚は、川に入るのを嫌そうにしていたけど、ずっと見ていたら川の流れに慣れたのか、だんだん楽しそうにしていた。」と笑顔で話してくれました。川に放たれたアユたちが力強く育ち、またこの新城川で元気な姿を見せてくれるのが楽しみですね。
今回の「アユの稚魚放流事業」は、子どもたちにとって、地域の豊かな自然に触れ、いのちの尊さや環境を守ることの大切さを学ぶ、貴重な体験になったことと思います。未来を担う子どもたちが、この日感じた気持ちを忘れずに、これからも地域の自然を大切にしてくれることを願います。
以上、上新城地域からお届けしました!