写真:横堀地区のおしら様
湯沢市南部、雄勝地域の横堀地区に200年以上にわたり花を咲かせる一本桜は「おしら様の枝垂れ桜」の愛称で親しまれています。
横堀地区では、以前は、この樹木を維持管理にするのに、十分な体制が整っていませんでした。そのため、地域ぐるみで維持管理していこうと、平成17(2005)年に「横堀地域づくり協議会(以下:協議会)」が、発足し現在も保全活動を行っています。

写真:おしら様フォトブック

写真:おしら様フォトブック     写真:おしら様フォトブック 
この春(令和7年3月末)には、おしら様と役内川の桜並木のフォトブックを協議会で制作し発行しました!
これを地区内の学校に届けたところ、学校側からボランティアの依頼を受けたとか。今や地域のシンボルとなっている桜たちです。

写真:横堀地区の桜並木
(上の写真は昨年の4月に撮影したものです)
この枝垂れ桜とともに、地域内を流れる役内川の桜並木も協議会や地元住民により保全活動が行われています。今年も間もなく花の見ごろを迎えます。それに伴い、横堀地域づくり協議会の皆さんや地元の小・中学生が保全活動の一環として、この4月、桜並木の枝拾い、観桜会に向けてのぼりの設置などを行いました。
協議会、集落支援員の方の提供写真でお届けします。 

●4月5日(土曜日)
写真:冬の間のおしら様
(冬の間のおしら様)
       写真:清水清掃の様子
協議会では、冬の間、おしら様の枝が雪の重みで折れないよう、雪が降る前に支柱立てを行っており、春の開花を前にその支柱を外す作業を行います。また、おしら様付近を流れる湧水の清掃、整備も行いました。

●4月10日(木曜日)
写真:中学生の枝拾い

写真:中学生枝拾い    写真:軽トラいっぱいになった桜の枝
雄勝中学校の生徒さんたちが、協議会の方々と一緒に、役内川の桜並木で、冬の間の積雪で折れてしまった桜の枝を拾い集めました。軽トラックの荷台は、拾い集めた枝でいっぱいになるくらいです。

写真:表彰盾など
ちなみに拾い集めた桜の枝は、以前は、地域にとって処分が大変な厄介者になっていましたが、「これを資源にしてしまおう!」という発想で、数年前から桜の枝で鉛筆やボールペンなどを制作して販売したり、桜の枝をチップにして、燻製づくりなども行っています。このような活動が認められ、令和5年度には、秋田県の環境大賞も受賞しました。
鉛筆作りの様子はこちらからどうぞ→湯沢市横堀地区で雄勝中学校3年生が「桜えんぴつ」作り!


●4月13日(日曜日)
写真:おしら様のぼり

写真:住民がのぼりを立てている          
観桜会に向けて、「おしら様の枝垂れ桜」ののぼりを皆さんで設置しました。

このように、横堀地域の桜の保全活動は、地元住民の皆さんによって、毎年、実施されています。
写真:協議会集合写真

横堀地域づくり協議会では、「全国の方に「おしら様の枝垂れ桜」を見ていただくことが、大きな幸せにつながります」と話しておられます。
「おしら様の枝垂れ桜」を良好な状態で次世代へ引き継ぐために、活動しています。
地元のシンボル「おしら様の枝垂れ桜」が後世まで咲き続けるよう、協議会の皆さんは、一致団結して守り続けています。
まもなく、開花を迎える横堀地区の「おしら様の枝垂れ桜」!今年は、どんな花を咲かせてくれるのか楽しみですね。

以上、湯沢市横堀横堀地区の横堀地域づくり協議会、集落支援員、本村(ほんむら)さんからの提供写真でお届けしました。

●おまけ
4月14日~16日までの「おしら様」の様子です。まだ、つぼみの状態ですね。
写真:おしら様   写真:おしら様つぼみ