3月20日(木・祝日)、秋田市上新城地域の日徳山 昌東院(にっとくさん しょうとういん)にて、春彼岸会が開催されました!
この日は彼岸の中日、お墓参りを兼ねて参加された檀家さんも多く、100人近くの方が集まりました^^
昌東院は、秋田三十三観音霊場の第18番札所にもあたります。
※元気ムラサイト記事→日徳山昌東院
その歴史は800年以上!このご時世に檀家数も年々増えているとか。
春彼岸の頃は、まだ農繁期前、人が集まりやすい時期ということで、毎年開催されているそうです。
なかなか人が集まる機会が少ない地域において、人と人との交流の場を設け楽しんでもらおうと、この日はご住職の挨拶、読経のあと、秋田市大森山動物園(あきぎんオモリンの森)、小松園長の講演や昼食会、ゲームなど、多彩な催し物が準備されていましたよ。
辻住職の読経、「般若心経 」が唱えられました!
「今日、この場に集まっている方々が豊かで、笑顔ある暮らしをしてほしい。」という祈りだそうです。
この日、朝からちょっとしたことで、モヤモヤしていた取材班、住職のお経を拝しているうちに、心がスッキリとしてくる感じがしました(^-^;
住職の読経 のあとは、秋田で活躍されているローカルタレント、バリトン伊藤氏の司会進行により、余興が始まりました。
まずは、辻住職とご親交のある、秋田市大森山動物園の小松守園長より、「動物たちは先生」というテーマでお話がありました!
小松園長は、平成10(1998)年から大森山動物園の園長を務められていて、動物園の運営だけではなく、動物保全や環境教育にも力を入れています。
『「先生」とは、言うまでもなく、先に生まれ先に生きてきた生き物。人間より先に大昔から生きてきた動物たちは「先生」と言って過言ではない。』というお話から始まり、多様な動物がいる動物園は学びの場の一つであるということを、沢山の例をあげて説明されていました。
新幹線や飛行機などは、動物形態を模倣し応用しているのだとか。
現在の新幹線の先端が尖っているのは、鳥の「カワセミ」の口ばしの部分を模したもの。そして、飛行機は機体の空気抵抗を小さくするため、「サメ肌」が流体抵抗減弱に応用されているそうです。ほお~なるほど!と、思わず頷いてしまいました(^-^;
動物たちが多様な姿をしているのは、環境の変化に合わせて長い間、生き抜いてきた証だそうです。環境の変化に合わせて生き方を変えてきたので、長く生き続けていられるとか。
また、生き物というのは、“自分たちで生き続けなければならない”というDNAを持っていることが多様性にもつながっているそうです。
生きる環境が変われば、心も変わってくるし、性格も変わるということで、そういう意味では、秋田県民は都会の喧騒などない静かな地に住んでいるので、おとなしい方が多いのかもしれないと話されていました(^-^;
聞いている皆さんも、どんどん真剣な表情になっていきましたよ♪
また、母親のおっぱいを飲むことで育っていく哺乳類は親子の緊密な関係を形成できるので、つながりの大切さが育つ。相手を思いやる心の原点が子育てに生きている。これは人も動物も同じということでした。
『生き物と向き合うことで、人は色々なことを感じて学ぶ!』という言葉で、最後を締められ、多くの方々に動物園に通ってほしいことを伝えていました(^^)
お寺の檀家総代の方も、「有意義な話でとても興味を持ちました。」と、感謝の意を述べられていましたよ♪
講演のあとは、昼食会!この日の参加者全員に精進料理の昼食が振る舞われました。
この日、お手伝いしていたのは皆、昌東院の檀家さん。前日から仕込みを全て手作りで行い、120食を準備したそうです。
お米は上新城産!山菜が豊富なメニューでした。山菜は全て住職が山で採取してきたものだそうです^^
バリトン伊藤さんの乾杯の音頭で始まった昼食会♪
和やかな雰囲気で、隣の方が知らない方どうしでも、積極的に話しかけ会話が弾んでいたのが印象的でした(^^)
場がだいぶ和んできたところで、ビンゴゲームが始まりましたよ
一人2枚もちで、ほぼ皆さんに景品が当たるという設定♪
なんと、一番にビンゴになられた方は、「手芸男子」として豊富なアパレル知識と高い縫製技術を持つバリトン伊藤さん作の人気作、トートバッグが当たるようです。粋な計らいですね!
トートバッグをゲットされた檀家さん♪
美容師さんとかで、この日の住職の奥様の着物着付けをされた方のようです。
「7年前に突然に父を亡くし、決まったお寺もなかったときに、急な対応を快く引き受けてくれたのが、昌東院の辻住職さん。依頼、とても親切にしてもらい、今はこのお寺の檀家で本当に良かったと思ってます」とのこと。檀家さんが増えている理由の一つでしょうか。。。
「ビンゴよ、早く来い」とばかりに、ゲームに夢中な参加者たち。
所狭しと並べられた沢山の景品。
ビンゴを喜ぶ若者や、景品を楽しそうに選ぶ子どもや大人たち。
ほぼ全員がビンゴとなり、景品もきれいになくなったところでお開きとなりました。
ご住職は、法要等の仕事が入っていて一足早く、退散していましたが、奥様と娘さんの副住職で最後を締めてお開きとなりました。
参加者からは「ここの地域は高齢者が多く、なかなか単独では有名人の講演を聞くことや演芸鑑賞などができないなか、住職がこのような企画をしてくれて本当にありがたい。こういう場を何回か設けてくれるので、寺は“集まりの場”、“雑談の場”になっている。場を提供してくださる住職には感謝しかないです。」という声がありました(^^)
この先も、昌東院が地域の談笑の場として、地域活性化を目指す拠点として活躍していくことをお祈りいたします!
以上、秋田市上新城地域からお届けしました♪
●おまけ
本堂の天井には見事な龍の絵が!
本堂前の、二十二世禅月辻大円の設計による枯山水の石庭!まだ残雪がありその全貌を見渡せなかったですが、雪がなくなると
見事な姿を現します(^^)