2月8日(土)、横手市ほろわ地区交流センターで「集落のイイもの持ち寄り試食検討交流会」が行われました。
この交流会は、NPO法人あきた元気ムラGBビジネス主催により、「GBビジネスに取り組む集落と新たに取り組もうとする集落がそれぞれの集落にある資源や料理を持ち寄って試食交流をすることにより、今後の活動に活かしてもらおう」と開催されたものです。

※GBビジネスとは
GBは、「じっちゃん・ばっちゃん」の頭文字からとったもので、自治会や町内会等の地域住民参加のもと、"高齢者の経験や技”と伝統・文化・景観・山菜やキノコ等の“地域資源”を活用しながら地域の新たな収入に結びつける取り組みです。県内では、現在30地域が参画しています。

それでは、当日の様子をお届けしていきます!

今回は、GBビジネスに取り組む集落とこれから取り組もうと考えている集落の計5地域の皆さんが参加されました。
また、交流会の講師として、GBビジネスの出荷先の一つ「株式会社 京北スーパー」の青果課長 岩渕 氏にもお越しいただきました。


初めに、岩渕氏から「私のスーパーでは、皆さんの商品は需要がとても高く、季節によって問い合わせも多くいただいている。このような地域の食文化を継続して届け、今後もこの取り組みをサポートしていきたい。」とのお話がありました。


続いて、法人からGBビジネスの取り組みについて説明がありました。
GBビジネスは、地域資源を収入源に変えるだけでなく、地域のみんなで集まって出荷作業をするため、住民同士のつながりの輪を広げることにも繋がります。みんなで、わいわい楽しみながら出荷作業ができるところもGBビジネスの醍醐味です。
また、大学祭でGB商品を販売する等、県内の大学生と連携した取り組みも行われており、集落と若い人たち同士の多世代交流も生まれています。

  
ここからは、岩渕氏からアドバイスを受けながら、商品となる地域資源の現状について情報交換が行われました。
「昨年は、くるみの収穫量が多かったたが、需要はあるか?」
「東北のくるみは首都圏と比べて油分が多いため、濃厚で美味しい。くるみを求めるお客さんは多くいる。中長期保存できるような加工品があれば良いと思う!」
「最近は、クマが出没し、山菜採りが難しくなっている。でも、みんなでお話しながらの出荷作業はとても楽しい!」

   
新たに参加を検討している地域の方々からも自慢の商品を持ち寄っていただきました!

   
ここで、昼食を兼ねた試食交流です。

   
昼食はこちら!
保呂羽地区のお母さんたちが朝の9時前から準備をしてくださいました!
保呂羽産の野菜や山菜等、存分に使われたとても豪華な昼食です。


こちらのわらび餅は、GB集落の一つ、由利本荘市三ツ方森(みつかたもり)集落の方が持ち寄ってくださったものです。
わらび餅の原材料は、わらびの根からとれるわらび粉。根から約5%しかとることができない大変貴重なものです!
のど越しが良く、プルプルとした食感がたまりませんでした!
わらび粉は普段は、京都の有名な和菓子屋さんに出荷されています。
  
   
「全部、美味しい。」「毎日、食べても絶対飽きない。」「心が温かくなる味。」「地域の豊かさを感じる。」と大好評♪
「これは、保呂羽産の大根。柔らかくて美味しいから、ぜひ食べてみて!」「貴重なわらび餅、食べられて嬉しい♪」
参加者は、交流会を通して、同じGBビジネスで頑張る地域の自慢の味に触れることができたようです。


生き生きと活動する皆さんを取材させていただき、GBビジネスの魅力を改めて実感できた1日となりました!
担い手不足や商品となる資源の不足等、課題は様々ありますが、これからも皆さんが地域で元気に活動できるような環境づくりをサポートできればと思います。

以上、横手市保呂羽地区からGBビジネス「集落のイイもの持ち寄り試食検討交流会」の様子をお届けしました!