11月3日(金)、仙北市田沢地域で「田沢ながいも」掘りが行われました!

田沢ながいもは、粘りとコクの強い田沢の特産品。
田沢地域は、古くから玉川の流路だったこともあり、砂地が多かったそうです。
長い年月で土がバランス良く混ざり、そんな土壌がながいもの生育に適するようになりました。
品種名は地域の名前が入った「田沢1号」。
生産場所が限られることから、希少価値の高い特産品となっています。


この日は、田沢地域運営体「荷葉(かよう)」の皆さんが、ながいも掘りを行いました!
地域自慢の伝統を後世につなごうと行っているものです。


 

「ながいも掘り」なので、穴の中での作業。
昨年までは、全て手掘りで行っていましたが、作業の負担を減らすため、
重機で土を掘り出し、その穴に入って、ながいもを掘りだります♪


 

住民の皆さんに、掘り出し方を教えてもらいました。
まず、ながいもから生えている「毛」を見つけ出し、周囲の土を崩して、
ながいもを傷つけないように取り出していきますが、この作業が、見た目以上に大変なんです。
いくら土を掘っても、ながいもの底が見えてこない……
土とながいもが同色なので、油断した瞬間、本体を傷つけてしまったり、
取り出した瞬間、ぽきっと折れてしまったり(涙)


 

見つけるのも大変なら、掘り出すのも大変。
それに対して、住民の皆さんは、器用に掘り出していきます。作業のスピードが圧倒的に違いました。

 
  

「いも、見つけた!」。
長くてまっすぐ伸びた長芋が商品として最適です。中には手羽先のような外見のものも(^^)


この日は、県内集落の地域活動の支援を目的に設立された、
秋田県立大学GBサークルの学生さんが手伝いにきてくれました!

  

住民の男性は「一人で黙々と掘るより、みんなで話しながら作業した方が楽しい。
ながいもが折れた瞬間も、笑いがおこってまた一興(笑)」。
参加した学生さんは「思った以上に大変でした」と話していましたが、
掘り出したながいもを軽トラの荷台に運ぶのも、大人数でやるとはかどりますね♪



8:30にスタートしたながいも掘りも、約3時間かけて、すべて無事に掘り出しました。皆さん、いい笑顔です。



収穫したながいもは、この後、乾燥作業などを行い、毎年11月中旬~下旬に行われる仙北市商工会のながいもまつりで販売されます。
田沢ながいもは、5月に種いもの植え付けを行い、支柱立て・ネット張り、
その後も定期的に追肥、病害虫防除など、手間暇をかけて、ようやく秋の収穫となります。
今年の田沢地域運営体の収穫は終了しましたが、来年、作業のお手伝いをしてみたい方がいましたら、
下記の記事もご覧ください!→田沢ながいも(元気ムラ応援サイト)




田沢地域からお届けしました!

●おまけ
 
さっそく田沢ながいもをすりおろしていただきました(^^) 粘りがすごい!



晩秋の田沢地域。



山が紅葉で赤くなっていました!