11月1日(水)、横手市増田町の亀田地区で活動するリンゴ染めグループ「プリティアップル」の皆さんが増田小学校の3年生の児童にリンゴ染めの授業を行いました!
増田小の3年生は総合学習の授業で、地域の特産品を学び魅力を発見することをテーマに学習しているそうです。旧増田町はリンゴの産地として知られています!
「リンゴは食べることのほかに、何か魅力はないのかな」と、授業の中で調べているうち、この元気ムラサイトのリンゴ染めグループ「プリティアップル」の記事を見つけ、初めてリンゴ染めのことを知り、今回、この企画になったとか。元気ムラの記事がこんな風にお役にたてて、私たちも嬉しいかぎりです(^^)
(参考) →リンゴ染めの女性グループ「プリティアップル」(秋田
のがんばる集落応援サイト)
それでは、当日の様子をお届けします♪

   
亀田地域は果樹農家が多く、今の時期は、あちらこちらの果樹園で  リンゴがたわわに実っています。
「プリティアップル」では、このリンゴの枝や葉、皮から染液を抽出し、この染液で染めていくという草木染の手法をリンゴ染めと呼んでいて、リンゴの産地ならではの特産品を作っています。材料となるリンゴの枝や葉、皮は果樹農家から提供していただいています。



    
取材班が到着したころは、すでにプリティアップルの皆さんが、リンゴ染めについて、一通りの説明を行っていましたよ。
染液にさらに、金属類を混入することで(友達と手をつなぐという表現をしていました)、染め上がりがいろんな色に変わり、さらに色が落ちにくくなるということを、子どもたちは教わっていました。この日は「チタン」を利用した染液を使用し、綿素材のハンカチを染めることになっていましたよ


    

    


洗濯バサミや板、ビー玉を利用して、真っ白なハンカチに模様を作っていきます。
子どもたちは、ビー玉をハンカチにくるみ輪ゴムで2重、3重に縛るところが、一番難しかったよう。
「ウーン、難しぃぃ!!!」と声に出しながらも、あきらめずに最後まで頑張っていた子がたくさん♪見ているこちらも力が入ります(^-^;
模様細工ができたら、満面の笑みです(^^)


続いて染めの作業に入りましたよ。染液は時間の都合上、あらかじめプリティアップルのスタッフが用意していたものです。


   
染液が熱いので、スタッフの方が丁寧にお手伝いします。子どもたちも火傷しないように慎重です!
自分のタブレットにしっかりと記録している子もいましたよ(^^)

あとは、仕上げの作業です。ここは危ない作業も多いので、お母さんたちに助けても
らいました。

↓染まったハンカチをお湯で洗い(余分な染料を流して、鮮やかな色を出すため)

↓水ですすぎます。
    
↓何枚かまとめて脱水し

仕上げはアイロンがけです。

いよいよ、各班ごとに自分の作品の発表です!
   

  
子どもたちの満足げな表情に、見ていた大人も拍手喝采♪

    


発表のあとは、子どもたちがリンゴ染めの質問や、感想を述べましたよ。
「金属が友達なら、チタンの他にもアルミや銀、銅など他の金属ではどうですか?」という面白い視点の質問に、担任の先生も、「なかなか良いところに気づきましたね。」と、質問の内容に驚いているようでした。

   
プリティアップル代表の横山孝子さんが、返答してくださいました。
「アルミは黄色というか、くすんだ黄土色、銅は緑っぽい色になります。銀は残念ながら手に入れるのが難しいのでやったことがないです。金属のお友達の種類によって、色が変わることを知ってもらって私も嬉しいです^^」
また、子どもたちからの感想も!
「リンゴ染めを初めて知り、やってみてとても楽しかった。色々な道具で模様ができることも知ってうれしいです。」や「リンゴの食べるだけではない良さがあることを知ることができてよかったです。
」など、皆、充実した体験授業になったようです(^^♪


最後に、プリティアップルの皆さんに感謝をこめて“ありがとうございました”のお礼です。
代表の横山さんから、「私たちも、皆さんの模様を創る発想力に感動しています。私たちでは考えがつかないアイデアがいくつも飛びだしてきて、とても良い勉強になりました♪」と子どもたちに感謝の気持ちを伝えていました!

   
将来、この中から、リンゴ染めを継承していく子がでてきたら嬉しいことですね。
亀田地域の特産品を、ぜひ、盛り上げていってほしいなと思います(^^)

以上、横手市亀田地域からお届けしました!

●おまけ

実は、一番むずかしかったのは、染め上がったハンカチが傷つかないように、模様付けに使ったビー玉などを外すところだったかも。慎重に慎重に作業していました。


スタッフの皆さんのエプロンやTシャツもリンゴ染めで染まったものでした♪