9月22日(金)、能代市上町の「ときめき工房・ねま~る」と「アースデイ能代実行委員会」の能代高校の生徒さん12名が、未利用魚を活用した缶詰加工の試作をするため、秋田県立男鹿海洋高校(以下:男鹿海洋高校)で実習を行いました!
食べられるのに破棄される魚のリユースを目指し、この春から取り組んできた活動です。
男鹿海洋高校は、缶詰加工の実習を行っている県内唯一の高校。この日は、男鹿海洋高校の生徒さんも一緒にお手伝いしていただきました(^^)
(※男鹿海洋高校で事前に体験学習を行いました。詳細はこちらからどうぞ→能代市上町地域が高校生と一緒に取り組む「アースデイ能代」

未利用魚を提供してくださったのは、八峰町八森の漁師、玄辰但馬丸船長の山本太志さん。
 
この日は、八森沖で採れたサバを100㎏提供してくださいましたよ♪

取材班が到着したときには、すでに実習が始まっていました。
   
「思った以上に骨が硬くて、力を入れないと切れないから切るのが結構大変!」と、能代高校の生徒さんたちは、苦戦していました(^-^;
   
男鹿海洋高校の生徒さんが、能代高校の生徒さんにレクチャーする微笑ましい姿が、あちらこちらで見られましたよ♪

このあと、細かく切ったサバを塩水に30分ほどつけてから、缶詰となる缶につめ、味付けをしていきます。この日は、味噌、焼肉のたれ、カレー、トマトソースなど8種類の味を、それぞれ30缶ずつ試作するそうです。
   

     

    
蓋をして、機械(巻しめ機)で真空にするときに破裂を防ぐため、缶の中に詰める量や、調味料を詰めるときの目安も決まっています。そのため、この作業はずいぶんと神経を注いでいました。男鹿海洋高校の生徒さんの慣れた手つきでの手伝いもあり、何とか順調に進んでいましたよ(^^♪   

       


そして、午前の部の最後の過程に入りました。機械で真空にした缶詰が出来上がっていきます。
男鹿海洋高校では、実際に缶詰加工をして販売しているだけあって、指導する先生たちも危険を伴う作業であるにも関わらず、手慣れたものでした(^^♪

 
午前の作業はここまでです。あとは、殺菌のため、これに熱をかけて缶詰が完成するそうですよ。
すでに時間は午後1時!途中、10分間の休憩を挟んだだけで、皆さん、約4時間、ひたすら作業を続けていました。その一生懸命な姿に感銘を受けてきました。

やっと休憩タイム♪
   
今回、3名の男子生徒が参加していました。実は、アースディ能代実行委員会の生徒さんではなかったのですが、今回、創立記念日で学校が休日ということもあり、実行委員の生徒さんが声掛けをして、参加してくれたそうですよ。「この取組に、少し興味があったので、参加しました。思った以上に楽しかったです。なかなかできない体験でしたので!」これを機会に、実行委員の仲間が増えたら嬉しいですね。^^

時間の都合上、残念ながら、取材班はここで失礼させていただきました。

以下は、「ときめき工房・ねま~る」さんからの提供写真でお届けします!

1時間30分ほどで、殺菌作業が終わり、これでほぼ缶詰加工の作業は終了!

   
その後、缶詰を冷やし、出来上がりです。
味がなじむまで2週間ほど要するので、どんな出来上がりになったかは後のお楽しみですね。^^
今回の試作品は、10月21日(土)~22日(日)に能代市総合体育館で行われる
“のしろ産業フェア2023”で来場者の方に試食していただくそうですよ♪ 8種類の缶詰がどんな味になっているのか楽しみですね^^


能代高校の生徒さんと、ねま~るの皆さんと山本さん!
もともと以前から、お知り合いだった、ねま~る事務局の能登さんと山本さん。

「アースデイ能代」の今年の取組の一つに海の環境保全をテーマにしたことで、漁師の山本さんに相談し、未利用魚をストックしていただくことになりました。お二人とも、この活動に期待をこめ、意見が一致したそうです。この活動が軌道に乗れば、有事の際の非常食にもなるとのことで、防災面においても一役かってくれることになります。

今後の、アースデイ能代実行委員会の皆様の活動が益々、発展することを祈念します!

以上、能代市上町地域の活動をお届けしました!

●おまけ(^^♪
    


ここのところ、八森沖では、イカがたくさんとれるとのこと。この日、山本さんからはイカも16㎏提供していただきましたよ。下処理に一番、手間がかかっていましたが、残すのはもったいないと、皆さん頑張ってイカの缶詰加工もしましたよ♪

   
男鹿海洋高校の生徒さんたち。作業をすると汚れ物がたくさん出ます。
使ったあとの片づけに入る速さと、手際の良さ、洗練されたものでしたよ(^^♪