令和4(2022)年から開始した地球の環境保全活動の取組「アースデイ能代」!
能代市上町の「ときめき工房・ねま~る」と能代高校の生徒さんが、一緒になってこの活動に取組んでいます。
さらに今年度からは、新たに能代松陽高校の生徒さんも加わりました♪
6月19日(月)、具体的な今年度の取組を計画し、実践に向けて、秋田県立男鹿海洋高等学校(以下:男鹿海洋高校)へ体験学習に行きました♪
当日の様子をお届けします!

   
昨年は、ハックルベリーを地域の方と一緒に栽培、収穫!収穫したハックルベリーで洋菓子を作り、これを販売、活動費にあてていました。(写真は昨年5月撮影)


今年度は、さらにグレードアップした企画を発案!
食べられるのに廃棄される魚の「リユース」を目指し、規格外の魚や未利用魚で防災事業も視野に入れたオリジナル缶詰を製造することを決めました(^^)
そこで、缶詰加工の実習を行っている男鹿海洋高校へ、生徒たちが視察へ行くことになったのです♪
※未利用魚とは→諸事情により、市場で値がつかなかったり、破棄したり、無償で配っているもの。こうした魚を食することが食料自給率を高めることにつながる。

   
到着してすぐに、男鹿海洋高校教諭、大高英俊先生から海洋環境と商品開発に関する講義がありました。
   
海洋環境については、「海浜清掃はなぜ、必要なのか」というテーマで、海のゴミが集まりやすい場所を教えていただきました。
海のゴミで多いレジ袋などはプラスチックでできていますが、紫外線を浴びることにより、粉々に砕けていき、これがマイクロプラスチックを生み出していくとのこと。プラスチックは自然に分解されることはないので、海洋生態系への影響が懸念されていることなども、レクチャーしていただきましたよ(^^)
※マイクロプラスチックとは→微細なプラスチックごみの総称で、5ミリメートル以下のもの

      
大高先生は、加工食品の商品開発のスペシャリストであり、知的財産権について他県でもアドバイザーをつとめています。
(※知的財産権→知的創造活動によって生み出されたものを、創作した人の財産として保護するための制度)
商品開発の講義でも、観察力を養う大事さや、発想の仕方の手法など、なるほどと思うことを沢山教えていただきました!
細かいアドバイスとしては、「大きい魚はさばくのが大変だと思うけど、小型の魚は歩留まり(ぶどまり)が悪い」ということなどなど。
「とても勉強になりました!よいアイデアがでてきそう、これから楽しみです♪」と生徒たちは話していました(^^♪

先生の講義が終わると、校内を見学してまわりました。

秋田県で唯一、水産系の科目が学べる高校ということで、水深10メートルの屋内プールが完備されています。ここでダイビングの練習をしたりするそうです。
   
実際に、水深10メートルの底を見学することも出来ました。

その他、色々なところを見学しましたが、メインテーマでもある、缶詰製作をする実習室にきました。
   

  
缶詰加工の工程を簡単に説明いただき、実際に男鹿海洋高校の生徒さんたちが作った缶詰の試食をしました。複数の商品を製作しているので、何種類か食べたていました。どれも思わず頷いてしまう美味しさだったよう。イベント等で販売しても数十分で完売してしまう缶詰なのです♪


全ての見学を終えて、最後は大高先生にお礼のあいさつです。
アースデイ能代の活動に向けて生徒さんからは、「大高先生に貴重な時間をいただき大変ありがとうございました。施設や設備も見学でき、あとは缶詰製作に向けて、アイデアを絞ります!」と力強い言葉がありましたよ(^^♪
実際に男鹿海洋高校で缶詰製作の試作をする日も、すでに決定しているそうです。
どんな、缶詰が出来上がるのか、その日が来るのが楽しみですね♪


缶詰の実用化に向けて、上町地域の「ときめき工房・ねまーる」と「アースデイ能代」の高校生メンバーの取組のご成功を、影ながらお祈りいたします!

以上、能代市上町地域の活動を、男鹿海洋高校からお届けしました!

おまけ(^^♪

男鹿海洋高校生徒さんたちの作品です。

   
令和2年夏に、男鹿市内の小学生が考案し製作された、かまぼこの缶詰!
缶詰のイラストも小学生が描いたそうです。その発想力に感動してきました(^^)