11月3日(火)、湯沢市皆瀬の若畑地域で「ニンギョ様立て」が行われました♪
「ニンギョ様」は、集落の境にわら人形を設置して、
悪いものが入ってこないように願う「人形道祖神」の一種で
秋田県内では「鹿島様」「鍾馗(しょうき)様」「仁王様」などと呼ばれています。
若畑では稲わらの衣替えを「ニンギョ様立て」と呼んでいます(^^)

標高420m、山の上に位置する若畑地域からの眺めです。
ふもとの山々が黄色く染まっています♪

若畑地域では4月、7月、11月の計3回、ニンギョ様(左の写真)の衣替えを行います。
ニンギョ様は全部で3体。
一つは左の写真のように石に稲わらの兜や木で模した刀などをつけています。
朝8時から、住民の方が集まり、兜やしめ縄などの部品づくりを行いました。

残りの2体は上の写真のような、わらの人形です。
集落の入口と出口に設置し、悪いものが地域に入ってこないようにお祈りします。
住民の方が持っているのはお供え物。
わらの中にはあんこ餅が入っています(^^)

ニンギョ様の設置が終わったら、お地蔵様や神社の冬囲い作業です。
この日は朝に雨が降ったり晴れたりと不安定な天気で、
冬を予感させました(^^;)

「若畑沼」の水路の確認も行いました。
この沼から若畑の田んぼに水を引いています。地域を支えてきた水がめですね。
ゴミがたまっていると水路が決壊してしまうので、冬前の大事な確認作業です。

こちらは、若畑沼の奥にある「板戸沼」。
昔は住民の皆さんの遊び場だったそうです。冬はワカサギ釣りで訪れる人もいます♪

これらの一連の作業が終わったら、
集落会館の「かぶと館」で直会(なおらい)が行われました。
冬の準備も完了し、皆さん一安心ですね。

次の衣替えは春になります。
ニンギョ様、冬期間、若畑を守ってくださいね♪

若畑地域からお届けしました!

●おまけ

若畑地域では菊を栽培している方が多くみられました。
右の写真は若畑のなすの漬物「紋漬け(もんづけ)」。
横手市や大仙市だと「なすの花ずし」と呼ばれています。
地域によって名前の呼び方が違うのが面白いですね。