1月7日(木)、にかほ市の小砂川地域で、「大日堂子ども獅子舞」が行われました♪ 小砂川地域で明治以前から受け継がれてきた伝統ある行事です。当日の様子をご紹介します。
大日堂子ども獅子舞は、1月7日と8月7日の年2回、地域の小学生から高校生の男子が五穀豊穣、大漁満足、諸願成就を祈願し、「門掛け(かどかけ)」をしながら、1軒1軒、地域を回ります。
この日は前日夜から、暴風雪警報が発令されていたのですが、小砂川地域は朝から穏やかな気候で、地域の鎮守様が練り歩きを見守っているようでした。^^
笛の音色と太鼓の音を響かせながら、一行は練り歩きを始めます。玄関先で「大日堂で~す。」と声をかけ、門掛けを行います。
小砂川地域での門掛けは玄関前で獅子頭の口を噛み合わせ、お初穂と大日如来のお札を交換する流れですが、200軒以上ある地域を全て回るのは一日がかりなのです。
途中、頑張る子どもたちに、飲み物やお菓子を準備してくれるお宅もあり、一息ついて、力を蓄えまた進みます(^^♪ 写真右上の方は、地域の八幡神社の将来の神主さん!「将来、地域を支える存在になりたい。」と一緒に練り歩きます。
今回は、コロナ禍により、希望のあるお宅での獅子舞奉納は中止にしましたが、保存会会長のお宅で特別に獅子舞を披露していただきました。^^
太鼓と笛の演奏にあわせ、獅子舞がはじまりました。旧象潟町のほとんどの集落に伝わる「十二段獅子舞」の流れをくむ獅子舞といわれ、部屋の四方に向かって厄を払ったりと一つ一つの所作に意味があるそうです。
上の写真は、この家に初穂のお返しとして渡す「護符(お札)」をお頭様が噛んで舞っていますが、「お頭様のご加護がありますように!」との意味が込められているそうです。
笛と太鼓にあわせて舞が行われている間は、荘厳で、息を呑むような空気の中、けがれのない子どもたちによって受け継がれてきた神事なのだなあと感じました。(^^♪
雪が降り始めてきたころ、将来の大日堂子ども獅子舞を担うであろう子どもたちがいる保育園へ向かいました。ここでもしっかり、門掛けをします。例年なら園児たちと交流するところですが、コロナ禍で窓の外からの門掛けになりました。来年こそは・・・の願いを込めて!
大日堂子ども獅子舞に参加した子どもたちは、「朝から一日中、地域を歩き回るのは大変だけど、これがあるから地域の大人たちと交流できる。楽しいし、やりがいがある。大人になっても続けていきたい♪」、「県外に就職しても獅子舞の時期には帰省して参加し続けたい!」と、目を輝かせていました。
きっと、こうして子どもの頃から、地域の行事に関わり、地域住民と触れ合うことで、地元愛が根付いていくのですね。^^
おまけ(^^♪
小砂川地域の海岸で、佇むウミネコたち。とてもホッコリする光景でした。
小砂川地域のマンホールも、ウミネコです(写真左上)。 小砂川地域の自治会館(写真右)、オールバリアフリーの木の香りが漂う会館です。
以上、にかほ市小砂川地域からお届けしました。^^