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産地直送ブログ

由利本荘市・坂之下集落、一番の宝「坂之下番楽」!!!

2012年9月4日

8月14日、由利本荘市矢島の坂之下集落に「坂之下番楽楽」を見にいきました。
前日の13日は雨が降りましたが、14日は晴天に恵まれました。青から薄いピンクにグラデーションがかった澄んだ夕焼け空に、鳥海山のシルエットがくっきり浮かび上がっています。
19時、坂之下会館前に到着すると特設舞台が準備され、
ブルーシートが敷かれた観客席には、子どもからお年寄りまで50人近くの集落の人が集まっていました。
番楽の演目の中で「餅★(もちつき)」「空★★(★★★)」が好きと話すおばあさんは手押しの荷物車をイス代わりにしています。
すでに坂之下番楽保存会は、会館から歩いて3分ほどの場所にある熊野神社で獅子舞を奉納してきています。神社に続く畦道を衣装に身を包んだ保存会の皆さんが歩く姿が見られました。
前日の13日は集落の一軒一軒を獅子がまわる「家々まわり」が夜通しかけて行われました。終了したのはなんと14日のお昼過ぎ。「昨日見にきてほしかった~」と話す男性の姿も(汗)。坂之下の個数は★★近くありますから、全てまわり終えたあとは爽快でしょうね~(疲れてそれどころじゃないかな?)
さぁ、徹夜明けの疲れも感じさせず番楽最初の演目「獅子舞」が始まりました。
囃手は太鼓、笛、手平鉦、言立役。
そして獅子の「舞手」と、幕を持つ「幕取り」により獅子舞が演じられます。震えたり伸び縮みしたりすることにより獅子が悶え苦しむ様子が伝わってきます。後半になると獅子の口が何度も素早く開け閉めされ「パンパンパン」と響く音が獅子の叫び声のようにも聞こえました。
獅子舞のあとは「四季」「三番★」。
坂之下番楽を伝えた本海上人は、伝えた当時高齢だったこともあり、中腰で踊るのが特徴と言われています。
「あっ!次、三番★」と観客席から子どもの声が聞こえてきました。演目の合間にはスイカやジュースが無料で観客に配られています。
こちらは「三人立」。
男の子バージョンと女の子バージョンです。
演じているのは矢島小学校・番楽クラブの子どもたちです。矢島小学校では地域外の子どもにも坂之下番楽を教えていて、今回、集落の皆さんの前で初披露されました。
「私の息子です」と少し照れ気味に紹介する保存会の方がいい味だしてます。お父さんお母さんたちは、どきどきしながら見守ったのではないでしょうか。
さて、演目を見ながら沢山の住民の方と話すことができました。ビール片手にいい感じになっているのは佐藤和男さん。「雨振って俺の家に来たの夜12時だったよ~」と13日の家々まわりの様子を嬉しそうに教えてくれました。
この他、坂之下番楽ゆかりの生駒藩があった四国へ出張した時の様子を話してくれた男性、「(坂之下番楽は)たいしたもんだべ」と胸をはるおじいさん……気持ちよく話している間に、なんと「伊賀」を撮影し忘れてしまいました~。反省、反省。
夜も更け、涼しくなってくると、ちょうどお孫さんをおぶった坂之下部落会の茂木精会長の奥様とばったりお会いしました。幕が揺れているので、そろそろ次の演目「餅★」が始まりそうです。すると奥さ「後ろからでてくるわよ」。
いつの間にか踊り手が観客の後ろにまわっていました~。
観客席からは「待ってました!」とかけ声がかかります。
踊り手は、餅(お菓子)を観客一人一人に配りながら舞台に向かいます。滑稽な道化が餅をつくのに悪戦苦闘する「★★」は番楽一番の人気の演目です。最前列の子どもに布を投げつけ引っ張りあい!この結末がどうなるのかは、ぜひ動画をご覧ください。
リンク先 Youtube(坂之下の住民がアップした20★★年のお盆の坂之下番楽の様子です)
その後も言立役との掛け合いが楽しい~。
「腕の毛そったか?」とつっこまれてます。
囃手の笛のお二人も見入っている様子。
再び観客に餅を配りながら餅★は終了。
太鼓の名手(番楽の大先輩)の口にお菓子を渡しています。
最後の★★★★は4人の男性がやはり餅をつく様子が演じられます。二人交互に交錯しながらのアクロバティックな動きが特徴で、最後の演目ともあって、観客の歓声も一際大きくなっていました。
以前、坂之下部落会の茂木精会長は「集落の宝は何といっても番楽だすな」と話していました。この日も「坂之下だけで見るのがもったいない」とお孫さんと一緒に見入っていました。
お盆期間ということもあり、8月14日に見るのは難しいかもしれませんが、坂之下番楽は、機会があったら、ぜひこの日に見て欲しい郷土芸能です。演じ手はもちろん、番楽を見入る住民の姿を見ることで「1番の宝は番楽」という言葉の意味が伝わってくるでしょう。

坂之下番楽_餅搗(4)

8月14日、由利本荘市矢島の坂之下集落に「坂之下番楽」を見に行ってきました!

8月14日 矢島から見る鳥海山 坂之下会館前の特設舞台

14日の坂之下集落は晴天に恵まれました。写真は矢島の市街地から見た鳥海山です。
ブルーからピンクにグラデーションがかった澄んだ夕焼け空に
鳥海山のシルエットがくっきり浮かび上がっています。

19時ちょっと前、坂之下会館前に到着すると特設舞台が準備されていました。
ブルーシートが敷かれた観客席には、50人近くの集落の人が集まっています。

坂之下番楽の獅子頭 DSC01494

すでに坂之下番楽保存会は、
会館から歩いて3分ほどの場所にある熊野神社で獅子舞を奉納してきていました。

前日の13日は集落の一軒一軒を獅子がまわる「家々まわり」が夜通しかけて行われたそうです。
終了したのはなんと14日のお昼過ぎ!!!
「昨日見にきてほしかった~」と話す男性の姿も(汗)。
坂之下集落は53世帯あります。全てまわり終えたあとは爽快でしょうね~
(疲れてそれどころじゃないかな……?)

H24 814_坂之下番楽 獅子舞(3)

徹夜明けの疲れも感じさせず番楽最初の演目「獅子舞」が始まりました。

坂之下番楽_囃方

囃手は太鼓、笛、手平鉦、言立(いいたて)役。

H24 814_坂之下番楽 獅子舞(2)

そして獅子の「舞手」と、幕を持つ「幕取り」により獅子舞が演じられます。
震えたり伸び縮みしたりすることにより獅子が悶え苦しんでいるようです。
後半になると獅子の口が何度も素早く開け閉めされ
「パンパンパン!」と響く音が獅子の雄叫びのようにも聞こえました。

坂之下番楽_四季 坂之下番楽_三番叟

獅子舞のあとも演目が続きます。
坂之下番楽を伝えた本海上人は伝えた当時、高齢だったこともあり
中腰気味に踊るのが特徴と言われています。
「あっ!次、三番叟」と観客席から子どもの声が聞こえてきました。

坂之下番楽_三人太刀(子供)

こちらは「三人太刀」。

矢島小学校の番楽クラブの児童(1) 矢島小学校の番楽クラブの児童(2)

男の子バージョンと女の子バージョンが披露されました。
演じているのは矢島小学校・番楽クラブの児童の皆さんです。
矢島小学校では地域外の児童にも坂之下番楽を教える取り組みを始めており、
今回、集落の皆さんの前で初披露されました。

私の息子です」「私の娘です」と、少し照れ気味に紹介する保存会の方がいい味だしてます。
お父さんお母さんたちは、どきどきしながら子どもたちの晴れ舞台を見守ったことでしょう。

坂之下番楽の観客

演目の合間にはスイカやジュースが無料で観客に配られています!
たくさんの住民の方と話すことができました。

ビール片手にい~い感じになっていたのは坂之下部落会の佐藤和男さん。
「昨日は雨が降って、俺の家に来たの夜12時だったよ~」と
前日の家々まわりの様子を嬉しそうに教えてくれました。

また、坂之下番楽が香川県に行って演じてきた時のことを教えてくれた男性もいました。旧矢島町は矢島藩の関係で香川県と交流があります。地元名物の松皮餅をたくさん持っていったところ大人気だったそうです。

この他にも「たいしたもんだべ!」と胸をはるおじいさんの姿も。
住民の皆さんと心地よく話している間に、「伊賀」を撮影し忘れてしまいました……反省、反省。

さて夜も更け、涼しくなってくると、
お孫さんをおぶった坂之下部落会の茂木精(くわし)会長の奥様とばったりお会いしました。

坂之下番楽_餅搗

幕が揺れているので、そろそろ次の演目「餅搗」が始まりそうです。
すると奥さんが「前からじゃなく、“後ろ”からでてくるわよ」と教えてくれました。

後ろから登場 坂之下番楽_餅搗(2-0)

本当です! いつの間にか踊り手が観客の後ろにまわっていました。
観客席からは「待ってました!」とかけ声がかかります。
踊り手は、餅(お菓子)を観客一人一人に配りながら舞台に向かいます。

坂之下番楽_餅搗(2-1)

滑稽な道化役が、餅つきに悪戦苦闘する「餅搗(もちつき)」は番楽一番の人気演目です。

坂之下番楽_餅搗(2-2)

最前列の子どもに布を投げつけ引っ張りあい!
この結末がどうなるのかは、ぜひ次の動画をご覧ください。
→リンク先 Youtube 餅搗(もちつき)1/2 餅搗(もちつき)2/2
(坂之下の住民の方がアップした2010年のお盆の坂之下番楽の様子です)

坂之下番楽_餅搗(3) ひと休憩するお囃子方

その後も言立(いいたて)役との掛け合いが楽しい~。「腕の毛そったか?」とつっこまれてます。
囃手の笛のお二人も見入っている様子。
ちなみに笛のお二人は親子だと、住民の方から教えていただきました。
親子で同じお囃子を奏でるっていいですね~。

坂之下番楽_餅搗(3-1)

そうこうしているうちに、観客にお餅を配りはじめました。
太鼓の名手には、口にお菓子を渡しています。

坂之下番楽_唐臼舞(1)

そして最後の演目・唐臼舞(からうすまい)。
4人の男性がやはり餅をつく様子が演じられます。

坂之下番楽_唐臼舞(2) DSC01630

二人交互に交錯しながらのアクロバティックな動きが特徴で、
最後の演目ともあって、観客の歓声も一際大きくなっていました。

吹け行く坂之下番楽

「集落の宝は何といっても番楽だすな」。
全ての演目を見終えたあと、以前、住民の方が話していた言葉をふと思い出しました。

お盆期間ということもあり、8月14日に見るのは難しいかもしれませんが、
坂之下番楽は、ぜひこの日に見て欲しいと感じた取材でした。
演じ手はもちろん、番楽を見守る住民の姿を一緒に見れば、
「1番の宝は番楽」という言葉の意味がきっと伝わってきます。

坂之下番楽のリポートでした!

Author: | Category:08由利エリア, 坂之下地域


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