にかほ市の琴浦(ことうら)地域は、仁賀保インターチェンジからほど近い場所に位置し、地域に沿うように国道7号が通っています。TDK株式会社秋田工場や、ホテルエクセルキクスイなどをはじめとした工場や店舗が数多くあります。
地域の始まりは大同年間(806年~810年)以前とされ、地域の旧家佐藤忠右衛門の先祖が草分けと伝わっています。その頃に築かれたとされる大同堤は、農耕を始めるための用水溜池として利用されたもので、今も山頂に残されています。大同堤のほか、新堤、小堤、大堤と山を下るように堤が存在し、当時の琴浦村もまた、山から現在の位置まで下りてきたとされています。
琴浦自治会では、新年の集い、サロン活動、体育レクリエーション大会などの住民同士のふれあいの場づくりや、住民の要望を聞き、市へお願いをする「自治会要望活動」なども活発に行われています。
地域で大切に守り伝える熊野神社では、毎年8月の第一土曜日と日曜日に例大祭が行われ、御神輿の巡幸や獅子神楽「琴浦熊野神社御宝頭十二段」の奉納が行われます。
昔からの住民と、新しく引っ越してきた住民とが一緒になり、地域の伝統を守り継承している、まとまりが良い地域です。
※人口・世帯数は令和2(2020)年4月1日現在のにかほ市のデータです。