余目地域活性化対策いきいき会議協議会(以下、協議会)は、平成16(2004)年、大仙市内小友(うちおとも)地域の5集落(元木、太田、七頭、寺山、高寺)により設立されました。
    昭和52(1977)年に設立された「余目地区各種団体連絡協議会」を再組織化し、「美しい四季癒やしの郷構想」を立ち上げ、 活動テーマごとに9つの委員会をつくり、住民主体の地域づくり活動を行っています。
   余目のみなさんに共通の気質がボランティア精神が旺盛なことです。地域のシンボル・余目公園の手入れ作業には、ほとんどの住民が参加します。協議会の設立後は、「余目さくら花火観賞会」を毎年春に開催したり、ビオトープ公園を整備して「ほたる観賞会」を開催していた時もあります。
   平成20(2008)年には、仮設テントによる「青空市場」で地産農産物の販売を不定期で始めます。そして平成22(2010)年には、スーパーハウスを導入し、直売所をリニューアルオープン。名称も「e-かげんな父ちゃん母ちゃんの店」として週末の土、日営業が定着しています。

 平成23(2011)年には、直売所の隣にそば処を併設し「余目そば処」をオープン。余目産のそばを食べられる地産地消の店として、地域外からも客が訪れています。
さらには、平成24(2012)年度から、内小友小学校の児童を対象に住民と一緒にソバの種まきから収穫、ソバ打ち体験も行っています。
 
  地域外の方々との交流も盛んに行ってきており、他県から視察団からきたり、協議会会員が他県に出向くこともありました。特に平成23(2011)年11月には、東日本大震災で被災した岩手県宮古市白浜地区の仮設住宅に住む被災地住民を招待。当時の震災被害者に対して手厚い支援を行いました。
    これらの地域活動が高く評価され、平成24(2012)年度「秋田県特別表彰」、平成25年度には、農林水産省などの主催による「豊かなむらづくり全国表彰事業」の「農林水産大臣賞」(※)を受賞しています。令和元年度は、東北農政局「ディスカバリー農山漁村(むら)の宝」の認定を受けています。
 
(※)農林水産省と(財)日本農林漁業振興会の共催で毎年11月23日に開催する「農林水産祭」。全国でむらづくりに取り組む集落、団体を毎年表彰しています。

令和4(2022)年10月掲載

■参考文献
余目地域活性化対策いきいき会議協議会パンフレット(2013年発行)

関連リンク】産地直送ブログ
大仙市余目地域と宮城県登米市「吉田コミュニティ運営協議会」の視察研修会♪(2019年6月掲載)


   

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