東成瀬村の椿台地域には、集落を見守るように建つ「椿川神社」があります。地域の神社として親しまれています。
6月末ごろの休日に「鎮火祭・虫送り(蝗除)」が神社で行われます。昭和30(1955)年に起こった大火を再び起こさないために、そして、畑や田んぼに虫がつかないように神様に祈るお祭りです。
地域の女性の方々が集まり、水を捧げてお祈りします。水は家に持ち帰り、火よけのお守りとし、もらったお札は田畑へ飾り、虫よけのお守りとします。(12月には「お果たし」として、火事が起きなかったことの感謝を神様に伝えます)。
6月のお祭りは、ある意味でこの後が「本番」。直会に登場する料理は、「あずきでっち」「寒天」「漬物」「山菜の煮物」など、地域の女性たちの自慢の料理が沢山並びます。
賑やかな歓談がいつまでも続く椿川神社、このお祭りが終わると、地域には本格的な夏が訪れます。
平成24(2012)年5月掲載
こちらの記事もおすすめです
マスタケ、ヌキウチの味噌漬
香り豊かな様々なキノコは秋の味覚です。東成瀬村の椿台地域では「マスタケ」と「ヌキウチ(エゾハリタケ)」と呼ばれるキノコを使った味噌漬けが作られています。 その他にも色々な種類のキノコで作られる味噌漬けですが...
食
漬物
まるごと自然館
豊かな自然環境が残る奥羽山脈に位置する東成瀬村。椿台地域にある旧椿川小学校をリニューアルして作られた「まるごと自然館」は、東成瀬村近辺の自然について学べる施設です。施設内には、秋田、岩手、宮城の三県にまたがる...
自然・施設
体験施設
仙北道(せんぼくみち)の歴史
仙北道(みち)の歴史は、はるか平安の時代にまで遡ります。 決まった名称がなく、手倉越、中山道、せんだい道、せんぼく道など様々な名称がありました。パンフレットでも、岩手県側では「仙北街道」、秋田県側では「仙北道...
歴史
地域の歴史