半世紀前までの湯沢市岩崎地域では、住民同士の対話をするための常設テーブルが置かれていなかったことから、意見のぶつかりあいや、地域としての合意形成が難しい場面などがしばしばあったそうです。
ところが、千年友和会は一定の役割を果たしたとして、平成4(1992)年に解散。事務局が稼働しなくなったことで、住民対話がなくなり地域課題が見えてこない、住民へ提供する情報もなくなるという状態が3年続きました。「地域力」がなくなったことを感じた友和会OBたちは、各町内会長と話し合いを続け、平成12(2000)年、町内会の連携組織「町内協議会」を発足しました。そして翌13(2001)年、地域内の各団体と連携した「岩崎地区自治会議」を立ち上げました。地域の状況の変化に対応し組織を見直すことを始めたのです。
平成20(2008)年には、湯沢市ふるさとふれあいセンターかしま館(地区センター)がオープンし、岩崎地区自治会議が市の指定管理を受けます。
住民同士の話し合いから出された声や課題を仕分けして整理しつつ、地域だけでは解決できない課題は市と年2回の対話の中で話し合い、常に地域の課題解決の目標に向けて動く。「岩崎モデル」と言われるこうした地域づくりの手法は、毎年途切らすことなく対話を繰り返しているからこそ、地域に定着しているのです。
【お問い合わせ】湯沢市ふれあいセンターかしま館
●住所:〒012-0801 秋田県湯沢市岩崎字寝連沢9-4
●電話:0183-73-2904
●開館時間:午前8時半~午後10時(利用者がいない場合、早めに閉館する時があります)
●休館日:1月1日~1月3日 8月16日(岩崎盆踊り当日)
【関連リンク】産地直送ブログ
→湯沢市岩崎地域の共助組織で県道の草刈りが行われました(2021年7月掲載)
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