秋田県の県南地方では「どじょう鍋」で客人をもてなす風習がありました。
同じ県南の横手市十文字町に位置する木下(きじた)地域でも、田んぼ脇の用水路で手軽に「どじょう」が手に入りました。用水路に籠をかけておくと、沢山のどじょうが採れたと地域の皆さんは話します。
そんな木下地域のどじょうを使った料理が「どじょう蒸し」。
近場の川で採れたどじょうを使い、味付けに塩、酒、みりんを入れて、弱火でどじょうを焦がさないように煮るシンプルな調理法です。夏場に採れたものは冷凍しておけば冬場でも調理できます。お酒のおつまみに丁度良く、好みに応じて、醤油、砂糖などの調味料を使ったり、どじょう蒸しにしたあと、卵とじにして「柳川風」にしたりして食べることもあります。
平成26(2014)年5月掲載
■参考資料
『聞き書 秋田の食事』
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