「小神成(こがなり)」地域からすぐ斉内川をはさんで旧中仙町には「大神成(おおかんなり)」地域があります。この2つの地域は、その名前の通り深い関係がありました。大神成から分家していったのが「小神成」なんだ、と地元の方は話してくれました。 

 『正保四年仙北本堂小金成御検地野帳』――小神成地域には正保4年(1647年)に作成された検地帳(土地の所有者や面積などの調査の報告書)が今も大切に残されています。表書きの「本堂」という文字に注目です。小神成地域一帯は、ちょうど斉内川に沿った地域です。戦国時代にはこの辺りが戸沢氏と本堂氏の境になっていたと言います。小神成地域に隣接する太田城は、戸沢氏の支配地域という記録があります。しかし、検地帳には「本堂」と書かれていることから、『太田町史』では本堂支配の時期の記憶があったこの地の人々によって「本堂領内」と書かれたのではないかと記しています。
 
 また、同じ時期に作成されたと思われる、『村絵図』も残っています。川や水路、村のシンボル、家々の配置などが記された村全体の概念図で、大仙市教育委員会・文化財保護課の話によると、支配者層が地域を把握するために作成されたと思われるそうです。絵図には今も残る地名がいくつも読み取れ、この地に古くから人が住んでいたことを伺わせます。
 
平成24(2012)年5月掲載

■参考資料
『太田町史』

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