鹿角市松館地域の「豆腐汁」は、割り箸ほどの太さに切った豆腐を醤油ベースの汁に入れ、カタクリでとろみをつけた「すまし汁」で、このすまし汁に、女性はとろろを、男性は「洋がらし」を入れて食べる風習があります。
松館の豆腐汁は、同じ県北の北秋田市根子地域で大晦日に食べる浄夜豆腐と似ていますが、松館は大晦日ではなくお祝い事などで食べられています。
豆腐汁のほかに、最上級のお祝い事やお祭りの宵宮のお祓いが終わった後に食べる「寄せ豆腐の汁もの」もあります。醤油ベースのおつゆの味に浮かんだ、寄せ豆腐の上にからしをのせて食べるというシンプルなもの。からしのぴりっとした辛みが食欲をそそる一杯となっており、湯豆腐にからしをのせずに、松館自慢のしぼり大根でも食べることがあります。
こちらの記事もおすすめです
松館の歴史
鹿角市松館地域は、その昔、七ヵ村からなる旧曙地区に属し、南部藩花輪代官所の支配下にありました。南部藩(盛岡藩)は現在の岩手県中北部、青森県東部にかけて収め、松館もその支配下にありました。秋田県に属したのは、明治3...
歴史
地域の歴史
同年代の絆「もうす(もうし)」
鹿角市松館地域には、独特の集団「もうす(もうし)」と呼ばれるものがあります。 「もす」とも「もうし」とも呼ばれるのは、だいたい5~6歳ごとの年齢幅を持った同年齢の集団をさし、最年長の「年頭」を中心に集落内でグループ...
歴史
地域活動
地域の歴史
地域団体
松館地域の活動
鹿角市の松館(まつだて)地域は、1200年前に始まった尾去沢鉱山と深いつながりを持ってきました。尾去沢鉱山隆盛期には、地域の人々は農業を行いながら鉱山で働きました。 農林業の共同体という意識が色濃く残る松館では、農...
地域活動
地域団体