由利本荘市・滝地域にある中世の城館跡「後見館」と伝わるのが「館山」です。かつて山の峰には谷間の集落を走る街道とは別に兵馬が通るための専用の道が走り、「館山」は周囲へのにらみを利かせる城だったことが伺えます。
今も、滝地域の中心部で一番目立つ山として、その威容を感じることが出来ます。中腹には採石場の跡があり、山々をぐるっと見回すとすぐに見つけることが出来ます。
さて、そんな館山ですが、山裾にはかつて滝小学校があり、館山は頂上が平らになっていることもあり、子どもたちの絶好の遊び場になっていました。昼休みや課外授業、放課後など、子どもたちの遊び場、昼食場所(!)として大活躍だったそうです。あの頂上で食べる弁当はさぞかし美味しかったろうと思います。
今は藪が覆ってしまい、頂上への登山はなかなか難しいものになってしまいましたが、今もその山容は滝地域を見守り続けています。
平成24(2012)年5月掲載
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