由利本荘市・滝地域にある中世の城館跡「後見館」と伝わるのが「館山」です。かつて山の峰には谷間の集落を走る街道とは別に兵馬が通るための専用の道が走り、「館山」は周囲へのにらみを利かせる城だったことが伺えます。
今も、滝地域の中心部で一番目立つ山として、その威容を感じることが出来ます。中腹には採石場の跡があり、山々をぐるっと見回すとすぐに見つけることが出来ます。
さて、そんな館山ですが、山裾にはかつて滝小学校があり、館山は頂上が平らになっていることもあり、子どもたちの絶好の遊び場になっていました。昼休みや課外授業、放課後など、子どもたちの遊び場、昼食場所(!)として大活躍だったそうです。あの頂上で食べる弁当はさぞかし美味しかったろうと思います。
今は藪が覆ってしまい、頂上への登山はなかなか難しいものになってしまいましたが、今もその山容は滝地域を見守り続けています。
平成24(2012)年5月掲載
こちらの記事もおすすめです
洞(ほら)参り
「洞参り」とは、6月中旬、由利本荘市の滝地域で行われる「西山観音」と呼ばれる山中の洞窟へと詣でて、豊作祈願・村内安全などを願うお祭りです。 と、書いてしまうと簡単そうですが問題はその道のりです。鬼倉林道が出来...
伝統行事・イベント
伝統行事
薬師神社
由利本荘市滝地域の滝温泉跡地から少し登った小高い丘に、薬師神社が鎮座しています。怪我に良く効くと言われる滝温泉ですが、この薬師神社には湯治客が怪我の治療を祈願しに訪れます。この神社の社殿に近づいてみると、壁一...
歴史
神社・寺
滝集落の滝
由利本荘市・滝地域には、決まった名前はついていませんが立派な「滝」があります。その滝の周辺には秋になると紅葉の赤が映えてとても鮮やかです。また、滝の近くにある村には、地図にも掲載されていない集落内だけでの呼び...
自然・施設
滝