五城目町内川地域には郷土芸能「内川ささら」と、その流れをくむ「内川こどもささら」が伝わっています。
古くから内川地域に伝わる「内川ささら」は、ささらと呼ばれる3匹の獅子による「獅子踊り」と「奴踊り」の2編成からなる青年たちの踊りで、奴踊りは「さんばそう」「ながさき」「おがみおどり」「すもうおどり」「にびょうし」「やなぎおどり」「きりおどり」「さんびょうし」「もみじおどり」の9演目からなります。
大正時代末期には、他の地域の村祭りに出張して披露するほど盛んに行われていました。しかし、昭和に入ると太平洋戦争による出兵で青年会が衰退し、中断と復活を繰り返しました。昭和51年に内川青年会が立ち上げた「ふるさと運動」により復活しましたが、昭和60年代に入り、また中断してしまいます。
その2~3年後、五城目町と東京都千代田区との姉妹提携をきっかけに、千代田区の伝統芸能「神田明神将門太鼓」との交流が行われ、神田明神将門太鼓の指導により「五城目天翔太鼓」が生まれます。その五城目天翔太鼓の「風土心」という組曲の「土」という曲に「内川ささら」の「獅子踊り」が組み込まれ、和太鼓とともに舞う新しい「内川ささら」が誕生したのです。
さらに平成6年、当時の内川小学校の「ふるさと学習」で「内川ささら」を継承する取り組みも始まりました。大人の舞を子供も踊れるように、住民と児童が2時間かけて1分程の舞を創り上げました。これが「内川こどもささら」の始まりです。
子供たちに継承された「内川こどもささら」は、平成7年、五城目町の「きゃどっこ祭り」でお披露目されました。この時、子供たちは保護者手作りの台車に乗り、光のパレードを行ったそうです。同年には内川小学校120周年記念文化祭で披露され、内川小学校の歴史に「内川こどもささら」が加わり、5月5日の内川地域の祭典などで披露されています。
「内川ささら」と「内川子どもささら」、2つのささらは、住民の皆さんが繋いできた伝統の踊りです。
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