冬の秋田の保存食といえば、「ハタハタ寿司」です。秋田の麹文化と魚が出会って生まれた、秋田の食文化の極みとも言われています。
ハタハタを3日間ほど水につけ、ぬめりをとり、血抜きをしっかりしたら、麹、ご飯、塩、酒、酢、人参などで漬け込みます。
県内では沿岸、内陸問わず作られており、男鹿市の鮪川(しびかわ)地域でも、旬の12月に各家庭でハタハタ寿司づくりが行われます。作り方は各家々で多少異なります。作成過程で、一般的には冷ましたご飯を麹に混ぜますが、炊いたご飯を熱いうちに、麹を混ぜる家庭もあるなど、3週間くらい発酵させて出来上がるハタハタ寿司は、おもてなし料理としても食卓に上がります。
■参考文献
秋田県農村漁村生活研究グループ協議会『あきた郷味風土記』
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