鹿角市松館地域で活動する「天神会」の名前は、地域に祀られている菅原神社、いわゆる「天神さま(菅原道真公)」が由来となっています。もとは老人クラブの有志が「松館天神グラウンドの桜をなんとかしよう!」と結成したのが始まりです。

 地域の皆さんが植えたグラウンドの桜は、てんぐ巣病に侵され、花を付けなくなっていました。樹木医に相談したところ、手の施しようのないほど病気は進行しており、泣く泣く切ることになってしまいました。

 こうなったのも、植えるだけ植えた後の管理がなっていなかったのだと、桜を植えたことを知る地域の老人クラブの有志が立ち上がりました。

 とはいえ、荒れている場所を直すのには様々な問題が山積でした。県の「景観モデル支援事業」などを利用し、グラウンドの整備を合わせて行ってい、そして、平成22(2010)年、念願の桜(ベニヤマザクラ)の植樹が行われました。東屋も整備され、グラウンドは再生の一歩を踏み出します。また、グラウンドへ続く道には、天神様にあやかり「梅」も植樹されました。

 これからの課題は、この桜を守り育てていくことです。地域全体でグラウンドの管理、整備を行う核として、天神会はこれからも活動を続けていきます。

平成23(2011)年4月掲載

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