子育て中に新しい業界に挑戦!20年以上働き続けられるワケは?
男性中心の建設業でも女性の視点を!オフィスを越えた現場での取り組みに注目
2023年10月23日
- 建設業という男性社員が多い中でも、女性がのびのびと仕事ができる環境であったのが印象的でした。
- 事務作業を超えた、現場への女性参加は男性中心な建設業界へ新たな視点をもたらしてくれるのではないかと感じました!
(インタビューアー Yuka・ゆの)
プロフィール
近野 花音(Konno Kanon)さん
株式会社和賀組 総務部
地元の高校卒業後、株式会社和賀組に就職。現在入社5年目。建築関連の資格取得に向けて勉強中。
自分に合った働き方を探す中で。
ーー近野さんが株式会社和賀組に就職を決めたきっかけは何ですか?
近野さん:もともとやりたい仕事も特になく、安定した職業に就きたいという思いから公務員試験を受けたんですが、試験が上手くいかなくて…。高校の就職支援の担当の方に相談した時に紹介してもらった求人票に、たまたま和賀組があったんです。他の企業さんと比較した際に、和賀組の方は夜勤もなく、休みも取りやすく、福利厚生もしっかりしていたので和賀組に就職しようと決めました。
ーーそうだったんですね。就職を決める際に、他の企業さんと迷ったりはしなかったのでしょうか?
近野さん:実は、一番最初に紹介してもらった求人票には和賀組は載っていなかったんです。それで、もともとは別の企業を考えていて。就職支援の担当の方にも「この企業に行きます!」と話をした後だったんですが、改めて勤務の時間や福利厚生の面、自分と企業との相性を考え直した際に、紹介してもらった求人票に和賀組があって、迷った末に和賀組に就職を決めた、という感じです。
男女関係なく活躍できる建設会社へ。
ーー御社は男性社員の割合が多いと聞きました。そんな中でも働きやすいと感じるところはあるのでしょうか?
近野さん:女性が少ないと働きにくい雰囲気があるんじゃないかって思いますよね。実際私も入社する前はそう思ってました。でもいざ入ってみると、全然そんなことなくて。男性女性関係なく気楽に皆さん話しかけてくれますし、女性が少ない分、女性同士の関わりも密になっています。結束力のような、和気あいあいとした雰囲気が職場にあるので、女性が少なくて不便に感じる部分はまったくないです。女性だからといって差別されることもありませんし、女性でも役職を持っている方もいますしね。それに、月一で女性の現場パトロールというものがあって、女性が活躍できる場面を設けてくれているという点で働きやすさは感じています。
ーー女性の現場パトロールでは実際どういったことを行っているのでしょうか?
近野さん:主に現場で危険なところはないか、服装などはちゃんとしているかなどのチェックを行っています。現場に出ている方たちに比べて専門的な知識はないかもしれませんが、だからこそ現場の方たちが気づかない危険な場面や、慣れで行っていることに対して、第三者の目線として気づくことも多いのではないかと思います。
地元企業だからできる、家族との時間
ーー近野さんは休日、どのように過ごされているのでしょうか?
近野さん:基本的に休日は姉の家でおしゃべりしたり、姉の家で飼っているウサギと遊んだりしています。私はインドアなので毎週どこかへ出かけることは少ないですね。友達と遊ぶのも1か月に一回くらいです。
ーーお姉さんの家はここから近いんですか?
近野さん:はい、同じ湯沢市内です。歩くと少しかかりますが、車で数分の距離にあります。
現場でも活躍できる女性になるために
ーー現在の働き方を振り返ってみて、今後どうなっていきたい、こうしていきたいなどのキャリアプランはありますか?
近野さん:まだ現場について分からないことが多いので、現在行っている現場パトロールで学ぶのはもちろん、資格取得の面でも、もっと勉強して現場に活かしたいなと思っています。
ーー先ほどおっしゃっていた資格取得についてなんですが、事務の女性でも取れる資格はいっぱいあるんですか?
近野さん:そうですね。現場での実務経験に関わらず取得できる資格もあり、実際に総務部の女性社員が取得している建設関係の資格もあります。会社も資格取得に関しては積極的にサポートを行っていますね。私はまだ現場に関する資格試験を受けたことがないんですが、現場をより深く学ぶいい機会になると思うので、勉強して資格取得を目指したいと思っています。
株式会社和賀組(湯沢市/建設業)
http://www.waga.co.jp/company_introduction.html
<企業の取り組み>
- イクボス行動宣言
- ワークライフバランス実現に向けた福利厚生制度の構築
- 女性社員の現場パトロールによる職場環境の整備
- 秋田県女性の活躍推進企業表彰を受賞
この記事のネホリとハホリ
ネホリ:Yuka・岩手大学・3年・秋田県
本格的な就職活動が始まる前に、地元企業にも視野を向けたいという思いで参加しました。以前までは、地元企業と聞くとどこか『田舎臭い』、『堅苦しい』などの印象を抱いていましたが、インタビューを通して人柄の良さや暖かさを感じ、地元の企業への印象がかなり変わりました。これから始まる就職活動への参考になったと感じています!
ハホリ:ゆの・秋田大学・1年・岩手県
私は地域活性化に携わりたいと思っていて、女性活躍も関係が深いと考えたほか、記事にするという点で今後の地方に必要とされる情報発信の力が身につくのではないかと思い参加しました。秋田で働く女性の話を聞いて、女性が安心して働ける職場環境が整ってきていることを感じました。そして、私も充実したキャリアを築きたいと勇気をもらいました!