地元企業で叶えるワークライフバランス、子育て世代に寄り添う理想の職場環境
子育て中に新しい業界に挑戦!20年以上働き続けられるワケは?
2023年10月20日
- 製造業のイメージがいい意味で裏切られました。「会社っぽくない」楽しそうな取り組みや子育てと仕事の両立について生き生きと話されてる姿が素敵でした。
- 上司に薦められて課長職に就いたとのことでしたが、社内の環境を良くするための活動に積極的に参加されていて、働く人を思いやる行動をされている方だなと思いました。趣味の話ではすてきな笑顔が見られました。
(インタビューアー もえな・ななこ)
プロフィール
浅野目 千寿子(Asanome Chizuko)さん
株式会社ホクシンエレクトロニクス FPC部 管理課 課長
結婚前は金融業に従事するも、子育てに専念した後、2002年にホクシンエレクトロニクスに入社。5年間現場でパートとして従事、のち事務職へ。2012年から正社員として勤務し現在はFPC部の課長を務める。
子育て中に再就職、新しい業界への挑戦
ーー今の会社ではどれくらい働いているんですか?
浅野目さん:もう、20年以上働いているんですよ。2002年に下の子が小学2年生になったタイミングで入社しました。子育てが一段落して、社会と繋がりたいなという気持ちがきっかけでした。
ーー元々製造業に興味があったんですか?
浅野目さん:そうですね、結婚する前は金融関係の仕事をしていて、それとは真逆のモノづくりに対する興味と憧れがありました。当時は今みたいにネットで仕事探しなどできなかったので、ハローワークで製造業の会社の求人を探して今の会社と出会いました。
ーー子育てしながらだと、仕事を続けるのが大変な印象があるんですけど、実際どうでしたか?
浅野目さん:うちの会社は割と休みやすいし、みんな理解があるので大丈夫でした。受け入れる体制があるので、産休から戻ってくる人も多いですよ。
ーー受け入れる体制があるのは、心強いですね。
浅野目さん:あと、今年はうちの部から男性で半年育休とった方がいます。会社では4人目だと思うんですけど、私の時代はそういうのが全然なかったので、ちょっと羨ましいです。
やりがいと働きやすさの秘訣
ーーどんなお仕事をされているんですか?
浅野目さん:今はFPC部という部署で課長をしています。約60人の勤怠管理や新人教育をはじめ、備品の管理から必要に応じて現場のお手伝いなどもしています。
ーー現在課長というポジションについていますが、希望されて課長になったんですか?
浅野目さん:いいえ、特に希望を出していた訳ではなく、女性目線での管理業務をやってみませんか?と上司に背中を押されたので挑戦してみることにしました。
ーーどういう時に仕事のやりがいを感じますか?
浅野目さん:相談をされた時にアイデアが閃いて提案できた時ですかね。去年、『ホクシン小町』という女性委員会と一緒に殺風景だった従業員玄関の飾り付けを行ったりしました。元々玄関口がつまらないという声があったのでそれを遊び心をもって改善できて楽しかったです。
ーー女性委員会があるんですね。
浅野目さん:そうなんです。2018年12月に発足し、最近では時間単位で有給休暇が取れるように働きかけてくれました。一応メンバーは女性だけの委員会ですけど、実際はみんなが働きやすい職場のための窓口のような存在です。
ーー浅野目さんが思う、この会社の働きやすいポイントは何ですか?
浅野目さん:あんまり会社っぽくなくて楽しいところですかね。社員同士で感謝の気持ちを伝え合うサンクスカードを導入したり、あいさつ運動をしたり、ゆるキャラのアイデアを募ったり、みんなで不要なものを持ち寄る「freeフリーマーケット」なんかも私の所属する部でやっています。
休日は家族との時間を大切に
ーーお仕事がない日はどう過ごしているんですか?
浅野目さん:本を読むのが好きなので読書をしたり、もうすぐ2歳になる孫と触れ合ったりしています。あと、スポーツ観戦が好きで、春に北海道のエスコンフィールドに行ってきました。
ーーエスコンフィールド?
浅野目さん:日本ハムファイターズの新しい球場です。野球は昔からずっと好きで、同じく野球好きな旦那と一緒に行きました。子供が小さい頃は忙しかったんですけど、今は子育てを卒業したので夫婦で旅行できるうちに出かけようと2人で言ってます。
ーーワークライフバランスは充実していますか?
浅野目さん:そうですね、有給休暇を活用して旅行に行けているので満足しています!仕事もプライベートも充実させて人生を楽しみたいので今後もワークライフバランスを充実させたいです。
女性活躍の今後について
ーーすでに会社では女性活躍の推進に取り組んでいるようですが、会社に対して更に求めることはありますか?
浅野目さん:女性活躍という言葉にこだわらず、誰もが自然体で活躍できるような職場環境を作っていきたいですね。
ーー一人ひとりの個性に合った仕事ができる環境ということでしょうか?
浅野目さん:そうですね。みんなの前で話すことが得意な人や、黙々と作業をするのが得意な人など、それぞれ得意なことがあります。各個人の良いところをどんどん伸ばして、個性を生かしていくことが大切だと思います。
ーーどうしたらもっと個性を生かせる職場になると思いますか?
浅野目さん:コミュニケーションを取ることが第一ですね。年齢や役職の上下に関係なく、お互いなんでも話せるような雰囲気づくりを、今以上に進めていけたらと思います。
株式会社ホクシンエレクトロニクス(秋田市/製造業)
http://www.hokushin-elec.co.jp/company/index.html
<企業の取り組み>
- 女性管理職を3名、女性主任を5名登用
- 女性パート社員の正社員・準社員への登用2名以上
- 育児休業の延長を行う。(現行2歳までを3歳まで延長する)
- 妊娠中や出産休暇・育児休暇から復帰した後の女性社員のための相談窓口を設置
この記事のネホリとハホリ
ネホリ:もえな・国際教養大学・4年・福岡県
大学でメディアに関する勉強をしていたので、実際にインタビューと記事作成の経験をしたくて参加しました。執筆中は人の思いや経験を簡潔な文章にまとめることの難しさを学びました。また、秋田で働く女性の生き方について調べる中で、ワークライフバランスを充実することが可能で、ワクワクする社内イベントが満載な会社があると知り、社会人になることが楽しみになりました。
ハホリ:ななこ・秋田大学・3年・秋田県
自分の言語化能力を高めたかったので、当インターンに参加しました。インタビューは、自分が聞きたいことだけでなく、相手が話しやすいことに促すのも大切だと思いました。また、女性が活躍しづらい業界もあるのでは?という不安がありましたが、自分の仕事に自信をもって取り組まれているお話をお聞きできて、私自身にも挑戦できることがあるかもしれないと前向きな気持ちになりました。