ゴマ餅は、秋田の県北地域でよく食べられているお菓子で、ゴマともち粉をたっぷり使います。ベージュと黒色が混ざったうずまき模様が特徴で、もちもちとした柔らかい食感と、香ばしいゴマの香りがどこか懐かしさを感じさせます。
 
 材料は、うるち粉、もち粉、すりゴマ(白と黒)、砂糖、塩、水。まず、うるち粉、もち粉、ぬるま湯を一緒によく混ぜ、蒸し機でふかします。ふかした粉は2分割し、白と黒の2つのすりゴマ用に分けて使用します。
 
 うずまき模様をつくるには、ふかした粉を2本の棒状にする必要があります。ふかした粉に、白すりゴマ、砂糖、塩を混ぜて練り上げます。しっとり感が出るまで練るのが美味しさの秘訣。耳たぶくらいの柔らかさと、白ゴマがベージュ色くらいに濁った色になるまで練りあげます。同様に黒すりゴマも砂糖、塩を混ぜて、棒状に細長く仕上げます。
 
 棒状に仕上げた白と黒の2本の練りゴマは、縄を編むようにひねり合わせて1本にまとめます。1本になったら巻物をまくように、くるくると巻いていきます。ボールのような円形状に仕上がったら、横に伸ばして再び棒状に。一晩おいて冷ましてから、食べやすい幅に切れば出来上がりです。
 
 どんな模様のゴマ餅が出来るかは切ってみてからのお楽しみ。「うずまき模様になれば綺麗なのよ」と話すのは山館地域のお母さんたち。山館地域のお茶受けの場で、よく登場するお菓子です。
平成27(2015)年3月掲載

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