画像: エゾタンポポとシロバナタンポポ

 大館市山館地域は平成26年5~11月まで計6回、住民を対象に散策会を開催しました。散策会のコースは八幡神社の境内、米代川の堤防沿い、各集落の畦道など。散策会を通じて、普段、暮らしていると気づかない景色の発見があると言います。

例えば「エゾタンポポ」。日本在来種のタンポポで大型の花を咲かせるのが特徴です。昔は米代川の河川敷沿いに自生していましたが、外来種のセイヨウタンポポに負け、その数は減少していました。山館地域の金子文夫さんはセイヨウタンポポを抜いて「エゾタンポポ」の種をまきながら、その数を増やしています。ここ10年の活動が実り、春先になると米代川河川敷では可憐な「エゾタンポポ」の姿を楽しめるようになりました。

また、金谷集落では真っ白な花を咲かせる「シロバナタンポポ」が自生していましたが、この花も減少の傾向にありました。山館部落では「シロバナタンポポ」の苗を金谷集落内に植えて、数を増やす活動を行っています。
 この他にも八幡神社の境内で「エゾタンポポ」や「ウラシマソウ」などの群生を見ることができます。住民の皆さんが整備した花壇も2箇所で見ることができ、散策する人々の目を楽しませてくれます。
 
平成27(2015)年3月掲載

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