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名物に触れる

じいだ、ばんばぁだの「盆小屋行事」

画像:じいだ、ばんばぁだの「盆小屋行事」

 下荒屋地域を含む象潟の5つの町内で行われている迎え盆・送り盆行事が「盆小屋行事」です。盆小屋とは稲藁、ゴザ、稲ぐいや竹などで作った祭壇で、高さ約2m、広さ2畳ほどになります。祭壇にはナスやキュウリ、夕顔などのお盆用のお供え物も置かれ、簡素ながらもきちんとした祭壇になっています。
 
 8月12日の早朝、大澗(おおま)海水浴場の浜辺に町内ごとに5つの盆小屋が建てられ、夜になると盆小屋のそばで迎え火をたき、子供たちが「じいだ、ばんばぁだ、この火の明かりに来とうね、来とうね」と唄い、先祖の霊を迎える行事が行われます。
 
 「じいだ」「ばんばぁだ」とは「おじいちゃん」「おばあちゃん」の意味で、「この灯りをたよりに来て下さい」と子供たちは唄い続けます。この間、提灯を持った地域住民が盆小屋を続々と訪れ、日が暮れた後も浜辺を訪れる人が絶えることはありません。
 
 波打ち際に線香やロウソクを立て、手を合わせる人の姿も見られます。「先祖の霊は海の彼方から来て海に帰る」という昔からの信仰が、他の地区ではあまり見られない特色を作り出し、伝統となって今も受け継がれています。
 
 送り盆の15日は、盆小屋に火をかけて送り火とし、子供たちが「いとうね、いとうね(お帰りください)」と唄いながら先祖を海に送り出します。
 
 盆小屋行事は小中学生が中心となって行われており、全国的にも珍しい行事として、平成20年(2008年)、国の記録選択無形民俗文化財に指定されています。

■参考文献
『象潟の史跡ガイドブック』
『象潟旅いちもんめ98』 
2016年3月31日掲載

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