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歴史を知る

琴川のすげ笠

画像:琴川のすげ笠

 明治から昭和にかけて、琴川は男鹿半島唯一のすげ笠の産地でした。平成13(2001)年には「琴川のすげ笠」として男鹿市の無形文化財に指定されています。

 琴川のすげ笠は集落内に自生しているすげを使用しています。すげを刈り取り、3日間の天日干し、選別、竹枠作り、笠縫という工程を、手作業で進めていきます。すげ笠を一個作るために約120本程度のすげが必要となりますが、材料が豊富だったため、農家にとり貴重な現金収入を得られる副業として近年まで生産されてきました。

 琴川のすげ笠の始まりは、北前船の交易文化によって加賀の国(現在の石川県)から伝えられたと言います。大正時代、その技法は門外不出とされ、嫁入り先でもこの技法の伝授は固く禁じられていたそうです。すげ笠を作る農閑期になると、近所の女性達が数人で集まり、雑談をしながら終日縫い続け、出来あがった笠は農作業を始め屋外作業の雨具や日よけとして、多くの人から愛されてきました。

 このすげ笠づくりの技法を後世に残そうと、平成9(1997)年、すげ笠づくり伝承同好会が設立されました。その後、作り手は7名にまで減り、さらに高齢化が進んだこともあり、しばらくの間活動が停止していました。しかし「琴川の伝統を残したい」と、有志グループにより、現在も伝統のすげ笠づくりに取り組んでいます。

平成23(2011)年4月掲載

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