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名物に触れる

次世代へと繋がる西野地域の「百万遍念仏」

画像:次世代へと繋がる西野地域の「百万遍念仏」

 西野地域の百万遍念仏は毎年、春彼岸と秋彼岸の2回、老人クラブのお母さんたちが行っている行事です。戦死者、先祖の供養を祈り「数珠回し」が行われ、数百年も前から受け継がれてきました。
 
 会場である西野公民館の天井から3枚の掛け軸が掛けられ、祭壇には花瓶に挿された花、御膳と山盛りのおまんじゅうが供えられます。その他、たくさんのお菓子が持ち寄られ祭壇の前に供えられますが、このお菓子は持ってきた方が数珠回しを終えた後に持ち帰ります。持ち帰ったお菓子は家族で分け合って食べると一年間風邪をひかないと伝えられています。
 祭壇の真上に掛けられる3枚の掛け軸には、お釈迦様の臨終の姿を描いた「涅槃図(ねはんず)」や、故人の法要で冥福を祈る供養の本尊「十三佛(じゅうさんぶつ)」、「梵字(ぼんじ)」が描かれています。
 
 鐘の音に合わせてゆったりと数珠を回す地域もありますが、西野地域の数珠回しはジャラジャラと流れるように素早く回します。数珠回しの回数は昔から33回と決まっていました。33回という数字は「三十三観音に関係しているのではないか」と地元の方は話します。
 百万遍念仏は三者三様で、数珠を使わない地域や、「かごめかごめ」のように訪問した先の家の方を数珠で囲んで数珠回しをする地域など、たくさんの百万遍念仏があります。地域によって百万遍念仏の伝わり方が違い、各々の地域の特色が見て取れます。
 
2014年5月29日掲載

 

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