八峰町石川地域に伝わる石川駒踊りと奴踊りは、町の無形民俗文化財に指定されています。江戸時代初期の慶長7(1602)年、佐竹義宣が常陸(現在の茨城県)から出羽(現在の秋田県)の国へ領地の国替えとなり、出羽の国へ入るまでの道中、主君の旅情を慰めるために家臣たちが演じたことが、始まりとされています。
踊りは、まず最初に奴踊りからスタートします。奴は駒の露払い、もしくは大名行列を表していると言う説もあります。踊り手、横笛吹き、太鼓打ちで構成され、「棒奴」で陣地を決めてから始めます。
■参考文献 『峰浜村史』平成7年10月31日発行
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