北秋田市伏影 人口:27 人 世帯数:13 世帯

集落の生活を支える湧き水

果樹園と田んぼが、のどかな景観をつくり出している

マタギが集落に伝えたという「伏影りんご」

5月中旬から下旬にかけ伏影りんごの花が満開となる

地域のあらましと歴史

 北秋田市伏影(ふしかげ)地域は、北秋田市の旧阿仁町中心部の南東、秋田内陸線「笑内(おかしない)」駅から車で北に約2分の場所にあり、国道105号線から阿仁川に架かる伏影橋を渡ると地域に入ります。
 東の山々と西の阿仁川に挟まるように集落が形成され、西に向けて眺望が開けており、人家、田園、りんご畑が、のどかな山村風景をつくり出しています。
 地域の特産品「伏影りんご」は明治末期から栽培が始まったと言われています。住民の多くは当時、マタギで生計を立て、関東~北海道に行商に出ていました。青森で手に入れたりんごの苗を持ち帰ったことからりんご栽培が始まりました。旧阿仁町では唯一のりんご産地で、伏影りんごやりんごを使った加工品は「道の駅あに」「北秋田市総合観光案内所 四季美館」秋田内陸線の「阿仁合駅」や車内販売で購入できます。
 伏影は湧き水の里でもあり、集落の飲料水・生活用水や農業用水は、山から湧き出る清水でまかなっています。生活排水が入らない田圃でとれた米を「阿仁清流米」として販売している農家もいます。

※人口・世帯数は令和5(2023)年4月1日現在の北秋田市のデータです。

アクセス

関連記事

集落と国道を結ぶ「伏影橋」

 伏影地域の西側には、集落に沿うように阿仁川が流れています。地域へのアクセスには、阿仁川に架かる「伏影橋(橋長98.5m)」が欠かせません。阿仁川は、高さ数十mにもなる渓谷の下を流れています。伏影橋は崖の上部に架けら...

自然・施設

ビューポイント

おんどの清水

 清流の里、北秋田市伏影の中でも最も水が冷たくておいしいと言われる「おんど(お堂)の清水」。八幡神社奥から湧き出し、児童館の横を通ってさらさらと流れる小川です。山から湧き出す清水は、夏は冷たく、冬は暖かく感じる...

自然・施設

湧き水

阿仁町長 澤井作蔵の銅像

 北秋田市の伏影橋を渡ると、左手にブロンズの胸像と石碑が見えてきます。胸像は澤井作蔵 元阿仁町長です。第5~7代阿仁町長を務めました。在任中、昭和52年(1977年)に伏影橋を建設し、胸像は感謝の気持ちから建てられまし...

歴史

地域の偉人

伏影自治会

 北秋田市の旧阿仁町の「中田地区」に位置する伏影地域には、13世帯33人(平成25年5月末現在)が暮らしています。住民の名字は、伊東と伊藤、全て「イトウ」性です。寛政(1789年-1800年)期の記録では12戸あり、その規模は約...

地域活動

地域団体