写真:小森会長宅敷地から眺める景観
 11月27日(木曜日)、秋田市の鵜養地域活性化協議会の皆さんが、藤里町粕毛地域を視察訪問し、双方地域の交流会を開催しました!
間もなく本格的な冬を迎えるこの時期にしては珍しく、春のような穏やかな気候の一日となりました。

写真:粕毛地域の水田
 晴れた日には遠く北方向に白神山地を眺めることができる粕毛地域。
 約15年前から地域活性化に取り組み、さまざまなな事業を展開してきた「NPO法人ふじさと元気塾」や現在、農村RMO事業に取り組む「ふじさと粕毛地域活性化協議会」の活動を知りたいと、鵜養の方々が粕毛地域を訪問することになりました。

 粕毛地域は民泊事業に力を入れていて、地域には農家民宿が4軒あり、毎年たくさんの方々が訪れています。
写真:民宿のっこの店     写真:民宿のっこの家 門てい
 始まりは平成29年(2017年)、農林水産省の農山漁村振興交付金に採択され、2年間の「農泊推進対策事業」をスタートさせたことです。継続した活動を目指すため、民泊関連の事業の受け皿として「ふじさと粕毛まちづくり協議会」を立ち上げ、「NPO法人ふじさと元気塾」を主軸とした運営体制を作りました。ふじさと元気塾が予約の窓口などの運営管理を行うことにより、民宿側の住民の負担が軽減され、スムーズな運営ができるようになりました。これが長く続けてこれた秘訣とか!
詳細は「ふじさと元気塾」HPをご覧ください。

 さらに昨年4月より「貸し田舎Matchaの宿」の運営を始めています。古民家一棟貸しのお宿です。
写真:まっちゃの店外観    写真:まっちゃの店玄関 

写真:まっちの店内観    写真:まっちゃの店内観
 元々は町役場職員のお宅で、
「まっちゃ」という名で日用品から文房具までさまざまな商品を販売する商店でした。2007年に閉店。2023年にふじさと元気塾の方が購入され、宿泊施設として利活用できるよう改築。近所の方々が集まる場所ともなっています。
「こんな施設があったらいいよね、他方から来る人たちがゆっくり過ごせる場所になるものね。」と、鵜養の方々の声。時間をかけていろいろな個所を見て感嘆していましたよ。
 
写真:南白神ベース     写真:南白神ベース

写真:南白神ベース内観
 こちらも令和3年(2021年)、空き家をリノベーションした1棟貸の宿泊施設です。長期滞在が可能な施設で特に県外からの利用客が多いそうですよ。また、高いところに立地しているため、水害時には避難場所としても利用されるそうです。

写真:自称オープンカフェ    写真:オープンカフェ

写真:オープンカフェ    写真:オープンカフェ内部
 そして、この日、鵜養の皆さんが一番感動していたのは、この「オープンカフェ」!ふじさと粕毛まちづくり協議会の小森会長宅の敷地内に建つ、ガラス張りの小屋!天気の良い日は上の写真のようにガラス戸を開き、中のくつろぎスペースでお茶を飲みながら団らんができます。そして、小屋前のデッキにはテーブルや椅子を置いて、雲がない日は満点の星空を眺めることができるのです。もちろん、日中も晴れていたら、このデッキから白神山地を眺めることもできます。
 元々は、小森会長が飼育していた鶏の小屋だったそうです。そこをリノベーションして、現在は、主に観光客にお貸ししているようですが、ゆくゆくは、地元住民の皆さんの憩いの場にしていきたいと考えているそうです。
 鵜養の皆さんも、このアイデアには感嘆していて、自分たちの地域にもこんな憩いの場をつくれたらと、身近なものとして捉えていたようです。

写真:オープンカフェから眺める景色
 それにしてもこの日は、雲一つない晴天!デッキから見下ろす景観は、こんな感じでしたよ。

写真:昼食時の様子     写真:昼食メニュー
 昼食は、粕毛交流センター内にある農家レストラン「南白神の里」(予約制)でランチをいただきました。地元のお母さんたちが作る地産地消のメニューです。食べきれないほどのボリュームでしたよ。

写真:ふじさと元気塾の紹介の様子     写真:意見交換の様子
 昼食後はお互いの地域の紹介が行われ、その後はフリートーク!

写真:意見交換の様子 
 ふじさと元気塾の藤原理事長は「何をやるにしてもつながりが一番大事!それは中も外もと。これができていないと地域づくりはできない。」と話されていて、「現在、元気塾の『サポーター会員』と呼ばれている49名の方々は、元気塾が始動してきたころから関わってきた方たちで、絶えることなく連絡を取ってきたからできた関係人口だ」と力説していました!
 また、「ふじさと粕毛まちづくり協議会」の小森会長からは、「狭い地域だから初めから地域住民とつながりが強かったかといえばそうではない。活動をコツコツと続けていくうちに、協力者が増えてきた。まずは、途中で投げ出さないで続けることが大事でしょう。」というアドバイスをいただきました。

写真:意見交換の様子
 鵜養地域活性化協議会の原田さんは、「他地域から来る人とじっくりと交流できる場(拠点)が大事なんだなあということを痛感しました。」と話されていて、まずはできることから臆することなくやってみようと、意気込まれていたように感じます。
 地域づくりの先進地域を視察されて、様々なことを感じられたことでしょう。この日の交流会が実り多きものであることを祈念します!

 以上、藤里町粕毛地域から鵜養地域との交流会の様子をお届けしました!