写真:住民による餅つき
 11月16日日曜日、秋田市河辺岩見三内地区の鵜養地域で、今年の農産物の収穫を祝い『収穫祭』が行われました!昨年度から地域でフィールドワークを行ってきた、秋田県立大学と秋田公立美術大学あわせて15名の学生と住民約25名が参加した、にぎやかな収穫祭となりましたよ。

写真:鵜養集落の景観 

写真:鵜養集落を流れる堰
 この時期にしては珍しく青空が一日中続き、風もない穏やかな気候。集落を流れる堰の水の流れも静かで、紅葉が終わった落葉が堰を囲む景観にしばし浸る取材班!

写真:挨拶する大学生たち
 その頃、招待された大学生らが到着し、住民にご挨拶!皆さん、笑顔いっぱいです。

写真:餅をつく学生     写真:餅をつく学生


写真:餅をつく学生
 早速、恒例の餅つきが始まりましたよ!昨年参加した学生も、今年初の学生も住民の手ほどきを受けて、真剣そのもの。滅多にない機会を満喫していました。

写真:料理を作るお母さんたち
 外が餅つきでにぎわっている間、会館内の台所では住民の女性たちが料理の準備をしていました。この日は早朝から取りかかっていたそうです。

写真:だもこ餅     写真:だまこ餅をやいている
 この日、振る舞われるだまこ鍋の「だまこ」、こちらではだまこに少し味付けし、香ばしく焼き目を付け、それから「だまこ」のみを鍋で多少煮るそうです。

写真:だまこ汁     写真:配膳する住民の笑顔
 別鍋で煮た「だまこ」は、ほかの具材が入った汁に投入され、だまこ汁として提供されました!この日の「だまこ」には、秋田の伝統野菜である大仙市の「石橋ごぼう」が練りこまれているそうです。この日の参加者は貴重なだまこ汁をいただいたようです。

写真:町内会長あいさつ

写真:話に聞き入る参加者
 
写真:重岡教授あいさつ     写真:新堂さんあいさつ
 そうこうしているうちに、収穫祭が始まりました!石塚会長のあいさつの後、県立大の重岡教授、学生ゼミ長である新堂さんからあいさつも!「会長は限界集落とおっしゃるが、ここは限界集落でがありません。たくさんの可能性を秘めている集落です。」と重岡教授が話されていたのが印象的でした。

写真:乾杯の様子
 そして、この地で酒米の無農薬栽培を行っている酒造会社の方の音頭のもと乾杯!元気がよくてビックリでした。

 ここからは、学生と住民が交わり、会食する様子をご覧ください。
写真:会食する様子    写真:会食する様子

写真:会食する様子    写真:会食する様子

写真:会食する様子    写真:会食時の様子

 皆さん、笑顔でいっぱいです!地域には学生世代は、ほぼ住んでいないため、住民にとっては孫世代のようなもの。一緒に話せるのが楽しくてたまらないという感じを受けました。

写真:外でバーベキューをする住民    写真:焼かれているしいたけ
 外では、バーベキューを楽しむ男性陣が!地域で原木しいたけ栽培を営むうやしない農園さんの、原木しいたけがおいしそうに焼かれていました

写真:あきた牧場 武藤さん
 また、途中から隣の小平岳集落で「あきた牧場」を営む武藤さんが参加されました。地元の猟友会会員である武藤さんは、今年、鵜養地域に設置された箱罠にかかった全ての熊の処理に携わっていただいたということで、この日の収穫祭に招待されました。

写真:バーベキューを楽しむ人たち    写真:ヒツジや熊の肉
 武藤さんが持参した羊や熊の肉が、外のバーベーキュー部隊にて調理されていて、これも皆さんに振る舞われていましたよ。まさにバーベーキュー日和のこの日、外にいた男性陣は最後まで、ここで楽しんでいたような気がします。

写真:ビンゴゲーム    写真:ビンゴゲーム

写真:ビンゴゲームをする住民    写真:最初にビンゴした学生
 収穫祭も佳境に入り、ビンゴゲームが始まり、住民男性陣も参加。目が真剣でした。最初にビンゴしたのは県立大の学生さん、大喜び!

写真:参加者の踊り

写真:踊る参加者      写真:踊る参加者
 
写真:踊る参加者
 最後は、カラオケにあわせ、住民のオリジナル振り付けにより、踊りが始まりましたよ!学生と住民が一緒になりそれはそれは楽しそうでした。今回の収穫祭で実行委員を務めるお母さんの音頭取りが見事なこと。こうして撮影していると、我を忘れてその場を楽しみ、人と人との交流を大事にしている様子が、ヒシヒシと感じられました。

写真:中締めの様子

写真:学生が帰る様子
 閉会の時刻となり、最後に学生さんが感謝の意を込めてあいさつ、中締めとなりました。「来年もまた来いよ!待ってるよ」と住民が声をかけると「来年は社会人だけど、仕事休んで来るぞお。」と返します。お互いがとても名残惜しそうでした。県立大の学生は、2年にわたり地域に入っていた方もいて、思い入れも深く、第二の故郷のように感じているのかもしれないですね。見ているこちらも胸が熱くなってきました。

 2年にわたり、こうして学生さんたちが訪れるようになったのは、石塚会長の声かけもあったからです。最初の出会いから、地域で特別な農作業や行事があれば、絶やすことなく学生さんたちに声をかけてきました。学生さんが来ると、住民が元気になると同時に住民同士の交流も深まるということを、肌で実感していたのでしょう!
この先も関係人口として、鵜養地域に足を運んでくれること、来年の収穫祭にも卒業生が顔を出してくれることを、大いに期待させてくれる収穫祭でした。

 以上、秋田市鵜養地域からお届けしました!

●おまけ
写真:あんこ餅ときなこ餅
 この日、学生たちにつかれたお餅は、あんこやきな粉をまぶされ振る舞われていましたよ。

写真:脱穀する様子     写真:脱穀前の稲穂

写真:乾燥した稲穂     写真:脱穀された種もみ
 以前、県立大学生が稲刈りした稲穂を乾燥させ、脱穀して籾を選別する作業を、この日の収穫祭が始まる前に、公立美大生が体験作業していました。コンバインで行えばあっという間に終わる作業も、手作業になると何十倍も時間がかかります。貴重な体験になりましたね。