写真:なめこ農園外観
 11月8日(土曜日)、大館市山田地域の「なめこ農園」で、一般の方向けに、原木なめこの収穫イベントが行われました!ここは、元々は水田だった所ですが、記録的な豪雨により土砂が流れ込み、ネコヤナギが大繁殖しました。なめこをはじめとするきのこ類は、日陰で湿り気がある場所を好むため、ネコヤナギが木のトンネルとなり、原木なめこの栽培場所として生まれ変わったのです。このイベントは、地域住民が集落の活性化と交流活動の推進のため、平成30年(2018年)から開催しているもので、毎年、たくさんの参加者が集まります。

写真:農園に集まる車       写真:農園に集まる参加者
 午前10時に集落の山田分館前に集合した参加者の車が、住民の誘導で農園に続々と集まってきました。集落から約5キロ離れた奥地にあるのですが、この日を待ちわびていた方々でいっぱいになりました。

写真:セレモニー       写真:会長の話を聞く参加者
 今年は、例年より参加者は少ないそうですが、21組、約50名の方々が参加しました。「夏の猛暑と水不足でなめこの生育が遅れ、また例年よりなめこが不足していますが、皆さん、存分に収穫を楽しんでください。」と、山田部落会の藤島会長から挨拶がありました。

写真:収穫に向かう参加者      写真:収穫に向かう参加者たち

写真:なめこを収穫する参加者
 早速、収穫が始まりましたよ!

写真:原木に生えるなめこ      写真:原木に生えるなめこ
 開きなめこに粒なめこ!おいしそうななめこが、原木からたくさん顔を出しています。

      
 参加者はバケツとはさみを持参!「なめこを“採る”のが楽しいんだよ。」という方もいれば、「ここのなめこはおいしい。シンプルになめこ汁もいいし、大根おろしの煮つけもいいよね。」と、晩ごはんのお楽しみを話してくれる方も。なめこ収穫にはお楽しみが詰まってますね。

      
 「これは採っても大丈夫かしら?」と、ちょっと不安な時は、黄色い法被をきた山田地域の皆さんが採り方も教えてくれます。「いやあ、いいとこみつけてらこと!」と声をかけてくれるので、参加者の皆さんも和気あいあいと収穫を楽しんでいました。


      
 小さなお子さんも、一生懸命、なめこを採ってましたよ。

      
 バケツいっぱいに収穫されたなめこを、計量して料金を支払います。天然と同じ環境で栽培された山田の原木なめこは格別ですよ。


         
 この日は大館市、北秋田市といった近隣地区に加え、秋田市、由利本荘市、にかほ市と県央地区から参加する方もいました。住民の男性たちに「今年も楽しく採らせていただきました!」とお礼を言う人の姿も。今回参加した方は、ほとんどがリピーターでした。山田のファンが増えてますね。


 山田部落会の皆さんが来ている黄色い法被は、平成21年(2009年)に作ったものです。旧田代町時代、集落対抗の町民運動会を行っていた時、山田は黄色い鉢巻を使っていたそうです。昔の運動会の時にように、負けず嫌い、一致団結して同じ方向を向いてパワーを発揮したいという思いで黄色にしたそうです。
 また、法被を作ったこの年は「将来の山田に何かを残したい」という思いのもと、地域活性化イベント「山田“菜”発見市」を始めました。10年にわたって開催され、この間に「原木オーナー」など様々な活動を行ってきており、なめこ農園もこうした活動の中から生まれています。
 山田地域の活動については、元気ムラ応援サイトの記事「山田地域の活動のあゆみ」をご覧ください。

      

      
 なめこ収穫を終えた参加者には、特製の豚汁がふるまわれました。薪ストーブを準備し、鍋には白菜、ネギがあふれんばかりにたっぷり! ほっかほかの豚汁をほおばりながら、山田の皆さんと会話を楽しんでいました。こうした時間を住民の方と過ごせるとうれしいですね。


 山田地域から、なめこ収穫体験の様子をお届けしました!