8月17日から30日の14日間、五城目町で「秋田発・地域づくりワークキャンプ」を実施し、県内外から8名の大学生が参加しました!
前半は、コーディネーターが計画したプランや住民会議に参加しながら地域の情報をインプットし、後半で、個人ごとにやりたいことをやってみる、行きたいところに行ってみるプログラムです。
学生それぞれがどんな2週間を過ごしたのか・・・。
最終報告会の様子をお届けします!
最終報告会は、朝市どおりのコミュニティスペース「貸し棚おうみや」で行われました。
学生と関わりがあった方だけでなく、たまたま朝市に来ていた方など、約40名が参加し、立ち見が出るほどの盛況ぶりでした!
トップバッターは、慶應義塾大学の堀元さん。
五城目町全体の情報と交流がうまくつながっていないことを課題に感じた堀元さん。
町内の地区公民館を巡り、お話を聞いたり、集まりに参加したりしたそうです。
その結果、「必ずしもコミュニティ同士をつなげる必要はないのでは?」と考え、生み出されたのが町内のコミュニティの場を紹介する「出会いマップ」。
堀元さんの2週間が凝縮されたマップになりました。
2人目は、秋田大学の小田切さん。
小田切さんも、コミュニティ間のつながりの薄さに課題を感じたとのこと。
しかし、コミュニティをつなげることは、「自分ごと」として考えられていないのでは?と疑問に思い、自分と五城目町のコミュニティの関係性を整理しました。
「社会参加できていない人がいて、病院で待っているだけでは守れない健康がある。」と気づいた小田切さん。これからも五城目町に関わっていってほしいです。
3人目は、国際教養大学の加藤さん。
加藤さんはプログラムを通して、「担い手不足や仕事の選択肢の少なさ」「小さな幸せを楽しむことは現実逃避と紙一重ではないか」「五城目町を消費するだけの関係人口にならないか」という3つの疑問に突き当たったそうです。
どれも本質的で、ただ、目をそらしがちな答えのない問いです。
加藤さんはこれからも五城目町に通うと決めているということで、ぜひ町民の皆さんと一緒に、考えていってほしいと思います。
4人目は、慶応義塾大学の永田さんです。
永田さんは、朝市通りを散策し、お気に入りの写真を撮影。その写真をシェアするフォトウォークイベントを企画、実施しました。
そこで集まった写真を地図に落とし込んだものが、「五城目しあわせコレクション」です。
これからも五城目町に関わり、「五城目しあわせコレクション」を広げていきたいということで、仲間を大募集中とのことでした!
5人目は、宇都宮大学の細井さんです。
細井さんは「ゴジョウメ・コレクション」を作成しました。
「五城目町の魅力的な方々を紹介する図鑑のイメージで、初めて町に来た方が、地域に溶け込むきっかけとして使ってもらいたい。」という思いが込められています。
町外から多くの方が出入りするようになってきている五城目町で、「ゴジョウメ・コレクション」を通した情報の蓄積が進むと面白そうですね!
6人目は、慶応義塾大学の中沢さんです。
コミュニティの強さと防災との関係に気づいた中沢さん。
自身のように人と話すことが苦手な人もいる中、どのように社会とのつながりを保っていけるかを考え、フィールドワークで分かったコミュニティの情報をハザードマップに重ね合わせることに挑戦しました。
「もっと時間をかけて情報を集めたい!」という中沢さん。ぜひまた五城目町を訪れて、ハザードマップを進化させてほしいですね。
7人目は、慶応義塾大学の薄井さんです。
「楽しいところには人が集まる?」をテーマとして、町内の地区公民館などを巡った薄井さん。
みせっこあさみないにも訪問!
活動を通じて自身のウェルビーイングは「自分の心の動きを感じ取れること」だと気づいたようでした。
最後8人目は、秋田大学の上田さんです。
上田さんの発表は、あえて自己紹介に特化した内容に!
五城目への愛にあふれる上田さんは、今後も町に関わり、朝市への出店や五城目町の中高生に関わるプロジェクトを行うため、少しずつ信頼を得ていきたいと宣言。
今後の活動に向けて、まずは自分を知ってもらおうということで、自己紹介に重点を置いた内容になりました。
いつの間にか町内の多くの人から愛されていた上田さん。今後の活躍に大注目です!
五城目町のワークキャンプは、八嶋さんと漆畑さんにコーディネーターを務めていただきました。
集落支援員やコミュニティドクターとして五城目町で活動されてきたお二人だからこそ生まれた人と人とのつながりがたくさんあり、学生一人ひとりの心に寄り添ったプログラムになりました。
五城目町の滞在プログラムは終了となりましたが、これからも参加してくれた学生との交流は続いていきます。
早速、9月に五城目町に再訪してくれた学生もいるようです。
これからさらに深く、学生と住民の皆さんが関わっていくことで、お互いにとってウェルビーイングな関係性が築かれていくことを期待しています!
以上、五城目町からお届けしました!