7月2日(水曜日)、男鹿市安全寺地域のコミュニティスペース「里山ほのぼの」にて、北浦コミセンの出張講座が行われました!地域住民はもちろん北浦地区の住民の方など12名が参加されましたよ。講師は「里山ほのぼの」の住人、柴田夫妻です。夫妻は4年前に東京から移住してきました。男鹿半島・大潟ジオパークの認定ガイドの資格を持っています。男鹿ジオパークのことを再度、住民に認識してもらいながら防災講習を行いたいという夫妻の思いと北浦コミセンの事業が合致し、開催されたもので、最近人気のeスポーツも体験してもらう企画でもあります。
それでは、当日の様子をお届けします!
柴田さんは、防災リーダー養成講座も受講しており、その際、防災関連のジオカフェを開き、住民たちにもっと身近に防災というものを意識してほしいと考えていたそうです。そんな時にこの話を提案され、すぐに承諾したそうです。
初めに柴田さんは、男鹿半島の見どころ、残していきたい文化等を、写真や動画を使って説明しました。
参加した皆さんはは男鹿石のことや海藻の食文化などを改めて確認できたようです。また、鵜ノ崎海岸は、「秋田のウユニ塩湖」と言われていることで人気の撮影スポットになっている話や、寒風山の冷風穴、温風穴の話には興味津々の様子で耳を傾けている姿が印象的でした。
この後、お待ちかねの防災講座!
まずは、大地震の後に起きやすい液状化現象についての説明があり、柴田さんが実際に道具を使って、揺れ続けると地面から水が湧いてくる様子を皆さんにお見せしました。空き缶は建物に見立てたものですね。
農業用水に使用するための「ため池」。そのため池が決壊した場合、下流の家屋や公共施設に被害を及ぼす可能性のある農業用ため池は「防災重点ため池」となります。
ため池決壊による浸水と土砂崩れによる災害の両方の危険が想定されるため、「防災重点ため池」と「土砂災害」2種類のハザードマップを用意。
実際に災害が起きたとき、ため池決壊による浸水と土砂崩れによる災害の両方の危険が想定されるため、参加者たちに再認識してもらうために、地域のため池がある場所を、何も記していないマップに落とし込んでいきました。また、土砂災害警戒区域も改めて確認!
「ここが会長の家だから、もう少し先だろ」「安全寺で土砂崩れなんてあったっけ?」、「前に1回あったべや。」など、皆さん真剣そのもの。さらには、地域の一時避難場所や、緊急避難場所なども確認しました。
実際に災害が起きたときにどのような行動をとったらよいか、避難時の確認事項、家から持ち出すものなど、思いついたことをどんどん付箋に書き込んでいきましたよ。一人では思い浮かばないことも、大勢の人たちと話し合うと、たくさんのことが浮かんできたようです。「お風呂場に水をためておく、簡易トイレを準備しておく。」などなどです。普段、なかなか自分事として捉えることができないと話していた方々も、改めて防災を考えるきっかけになったようです。取材班も身近に気軽に取り組める良い機会になってるなと感じてきました。
そして、皆さんお待ちかねのeスポーツ!!
「太鼓の達人」や「ボウリング」など、ご年配の方でも親しみやすいものばかりでした。
皆さん、大盛り上がりでしたよ。
その反対側では、防災グッズが展示されていました。
新聞スリッパは、実際に作るのに挑戦している方々もいましたよ。
多くの参加者の方が興味を持たれていたのは、「簡易トイレ」。発泡スチロール製の丈夫なもので、水害時には浮輪の役目も果たすと柴田さんが力を込めて説明していました。
最後はeスポーツで盛り上がり、皆さん名残惜しそうな雰囲気でしたが、閉会となりました。古民家を改装して住まわれている柴田家が会場ということと、講師を務めていただいた柴田さん夫妻に感謝し、お別れとなりました。地域外から参加された方は、コミュニティスペースとして活用されている柴田家に興味津々のようでしたよ。
柴田さんは、安全寺に移り住んでから、地域の方々と「体操&お茶っこ」のサロンも月1回程度、定期的に開催しています。今後も、地域のコミュニティの場として「里山ほのぼの」は、にぎわいを創出していくことでしょう。
以上、男鹿市安全寺地域からお届けしました!
〇おまけ
「ジオパークの活動をしてみたい、でも認定ガイドになるのは大変そう。」と思っている方々に朗報ですよ。7月1日に発足したばかりの通称「ジオリ隊」!ジオパークの活動に気軽に参加できるサポーターズクラブです。興味のある方は、ぜひ隊員になってみましょう!
※お申し込みはこちら→男鹿半島・大潟ジオパーク
「里山ほのぼの」の庭には、季節の花が咲き乱れていました。