令和元年(2019)年、県では、馬場目地区をモデル地区の一つとして、コミュニティ生活圏を形成する事業を実施しました。事業を通じて住民の皆さんはワークショップを行い話し合いを重ね、令和2年(2020)年、馬場目地区運営委員会が発足。今年で6年目を迎えます。なお、この委員会は今年度より「ばばめわくわくの会」と名称を改めました。より住民に親しみやすく、住民の誰でも参加できる会にしようとです。
6月15日(日曜日)、五城目町の馬場目ふれあいセンターで、「ばばめわくわくの会」主催の第2回「馬場目地区の未来を語る会」が開催され、約30名の住民が参加されました。「馬場目地区の未来を語る会」の開催は、運営委員会の話し合いの中から生まれ、今回、2回目の開催を迎えます!
今回、初参加の方も多かったため、この会の開催に当たり尽力されている町の集落支援員、八嶋さんからこの日の趣旨についてお話がありましたよ。
ご要望を受け、県の施策について農山村振興課から説明を行い、その後、「元気ムラ」についても紹介させていただきました。
説明についての質疑応答の後は、皆さんにリラックスしていただこうと、早速、休憩に入りました。
休憩後は、各集落で活動している方、移住してきた方の活動内容についてお話がありました。
千葉県から昨年秋に親子で移住してきた方は、千葉在住時からレンタルスペースでカフェを開いた経験があり、馬場目でもカフェオープンを考えてるようです。また、循環型社会に関心があり、環境を考えゴミを減らしていきたいと、説明。自宅で不要になった物を、必要としている人へ回す、そんな活動をしたいとも話していました。五城目町に移住したきっかけは、秋田市在住のお母さまに相談したところ、「五城目町は移住者をたくさん受け入れていることが、よくメディアで取り上げられているよ。」ということを聞き、五城目町の移住・定住サイト「五城目移住宣言」にたどり着き、空き家を見つけたとのことでした。
ほかにも、秋田市在住の方が、祖父が住んでいた家が空き家になったため、これをリフォームして、菓子の専門学校で学んだ技術を生かし、菓子工房を開きたいと思い、移住されたそうです。「集落の方々が温かく迎え入れてくれてありがたい。」と、話されていました。
各テーブルから、住民の方がこの日の活動事例を聞いた感想発表する時間や、質問をする時間も!
「地域には若者といっても50代、高齢者しかいない。高齢になると柔軟な発想ができなくなるので、今日は外からの視点を得たいと思い参加しました。」、「昔は盆踊りやお祭りなど、帰省したきた者を含めて住民同士の楽しい交流がたくさんあったが、今はほとんどないので、住民同士の交流を深めることをやりたいなあ。」などの意見も出ました。
「ばばめわくわくの会」からは、今年の9月に開催される「元気ムラ大交流会」について!昨年、参加した八嶋さんはとても刺激を受けてきたようで、今年は、ぜひ皆さんと一緒に参加したいと話し、「出張 馬場目地区の未来を語る会」と題して、「町のバスに乗って大交流会ツアーに行きましょう」と参加を呼び掛けていました。
また、現在、五城目町には4名の集落支援員が活動していますが、支援員たちが、水害があった地域を中心に月に100戸ほど、一戸一戸、訪問していることを報告されていました。
最後に八嶋さんから一言。「皆さんから、たくさん意見をいただいてうれしかった。例えば、ババメベースさんが今年企画している子ども向けの夏祭りが馬場目地区のお祭りと一体になっていったりするなど、できることを協力し合って盛り上げていけたら楽しいなと思います。次回は9月6日、あきた元気ムラ大交流会への参加を「出張!未来を語る会」としたいと思います。ぜひご参加ください。」と、締められました。
また、「普段、町の広報誌や地区の広報誌(薬師山だより)をきちんと読み尽くしているが、ここに来て初めて知ったことがたくさんある。特に移住してきた方が活動していることを知ることができて良かった。もっと情報の発信にも力を入れてほしい。」との声も。
この日の参加者の声を聞き、住民たちが次に取り組むべきことも見えてきたのではないのでしょうか。第3回目がどのような展開になるのか、楽しみですね。
今回、取材班のカメラがトラブルを起こしてしまい、写真は五城目町の職員の方から提供いただきました。佐沢さん、ありがとうございます!
以上、五城目町馬場目地域からお届けしました!
●おまけ
6月13日の馬場目帝釈寺集落の景色です。稲の緑と山の緑の調和が目に優しく、見ているだけで心が和む風景でした!