写真:小学校前に集まる人たち  
 4月29日(火曜日・祝日)、春を迎えた加茂青砂地域で、昨年から活動している「境界なき土起こし団」が、今年の活動を開始しました!この日は10時の開始予定、地域内外から参加者の方々が続々と集まってきました。
それでは、当日の様子をお届けします。

  この日は、あいにくの雨。
写真:旧小学校の門  写真:旧加茂青砂小学校
  予定では、昨年から耕している畑地「リゾート農園」にて耕起を行い、土づくりのはずでしたが、この日は「加茂青砂ふるさと学習施設(旧加茂青砂小学校)」にて貝殻石灰肥料作りを行うことになりましたよ。

写真:貝殻     写真:貝殻砕き作業の様子 
 今回使用した貝殻は、2023年、当時の秋田県立大学の3年生が「地域ビジネス革新プロジェクト」の一環で加茂青砂地域で現地調査等をしたときに、海岸から拾ったものだそう。貝殻石灰はミネラル分を多く含むため、ゆっくりと土壌の酸性度を下げていき、かつ、その状態が長持ちするそうです。昨年、作った分は全て使い切っているので、新たな肥料を作り出すため、皆で作業に取りかかりました。

写真:貝殻砕き   写真:貝殻砕き

写真:貝殻砕き   写真:砕いた貝殻
 今回は新団長の新堂さんが、同じ大学のお仲間に声かけをしていたり、5か月前に千葉県から五城目町に移住された方だったりと、昨年までの顔ぶれに新たな顔も加わりましたよ。貝を金槌などで打ち砕くだけのような気がしますが、やってみると意外に大変!「石の上で叩いたり、板の上で叩いてみたけど、ブロックの上で直接打ち込んだ方が楽ですね。」と、学生さんの声!また、移住者の方は「農作業体験をしてみたかった。秋田でこういう体験ができるのはありがたい。」と話されていましたよ。

写真:話が盛り上がるひとたち
 終盤に入ると、久しぶりの再会で話に花を咲かせる方々も。皆、農業の話になると真剣です。

写真:貝殻石灰
 約1時間半かけて、3キロほどの貝殻石灰が出来上がりましたよ。

写真:ブルーシート片付け        写真:輪になって話する人たち
 作業終了後、皆で掃除、片付けを行い、お待ちかねの昼食タイムになります。毎回、作業の後は集落の会館で、次回の予定を決めるなどして、住民特製手作り料理をいただきます。もちろん、会費制になりますよ。

写真:山菜しどけ        写真:山菜 あいこ
 集落会館へ着くと、今が旬の「しどけ」「あいこ」がたくさん目に入ってきました!今日の昼食を作ったシェフの大渕さんが、山から採ってきたばかりの山菜。お得な価格でこの日の参加者に販売していましたよ。

       写真:ヒラメのサイズを示すシェフ
 この日の味噌汁は主役は「ヒラメ」。ただのヒラメではありませんよ。大きさは約7.8キロとか!実物をお見せできないのは残念ですが、シェフの大渕さんがこのくらいだと大きさを示してくださいました。「こんな大きなヒラメはそうそう食べれるもんでね。」と力説していました。写真のように身の厚いヒラメで、食べ応えがあるものでしたよ。漁師町でしかありつけないかもしれませんね。

写真:食事をとる様子

写真:山菜料理       写真:山菜料理
 他にも山ウド、ワラビにシドケと旬の山菜尽くしの昼食メニュー。県外出身の方は「秋田に来るまで山菜はたけのこ以外、食べたことがなかった。秋田の食べ物はどれもおいしい。」と喜んでいましたよ。

写真:歌を歌う女性       写真:歌を歌う女性
  そして、最後を締めたのは、シンガーソングライターの保坂さん(千葉から移住)の歌の披露の時間。CDを制作、販売しているとかで、なかなかの歌唱力!参加者の皆さんは、その柔らかい声質と優しい歌声にじっーと聞き入っていました。さっきまで賑やかだった会場が一瞬で静の空気を醸し出していましたよ。次回も、ぜひ参加いただきたいですね。

 次回の活動日はは5月11日(日曜日)の予定です。次回は農園で土起こしから苗の植え付けまで行う予定です。興味がある方がいましたら、ぜひ、ご参加ください。ここでしか食べることができないおいしい昼食も楽しみの一つでよ。参加ご希望の方は、「土起こし団」事務局 (土井敏秀さん 080-2840-0817)まで。

 以上、 男鹿市加茂青砂地域からお届けしました!

●おまけ
写真:キーホルダーを作る学生たち
希望者だけが参加したビーズを使ったキーホルダー作り。大学生の男子が一生懸命取り組んでいる姿が可愛らしかったです。