住民が数珠をまわす

3月30日(日曜日)、能代市鶴形地域にお邪魔してきました。
この日、鶴形では百万遍念仏の数珠回しが行われ、地域の守り神である「鍾馗様」の御幣を新調しました。


行事に使用する数珠 数珠

3月は季節の変わり目で体調を崩しやすい季節。
昔から住民が風邪を引かないように数珠回しを行い、
地域に悪いものが入ってこないよう鍾馗様に祈願する風習が、鶴形で受け継がれています。
鶴形の鍾馗様は6つの町内ごとに設置されていて、稲わらが痛んできたら作り直すそうです。
上の写真は、3月に衣替えしたばかりの鍾馗様です♪


鶴形地域のわら人形 鶴形地域拠点施設に集まった住民

3月30日はあいにくの天気でしたが、会場の鶴形地域拠点施設には女性たちが大勢集まっていました。


鶴形の住民


立派な阿弥陀絵と地獄絵巻が飾られていました。

 
行事に使用する掛け軸


鶴形念仏講の先輩たちから受け継いできた念仏です。
先祖供養などを祈願する、回向文(えこうぶん)、摂益偈(しょうやくげ)を詠唱しながら
鐘と太鼓の音に合わせて、数珠を回していきます。


行事に使用する念仏の歌詞 行事に使用する念仏

豆で数珠をまわした回数を数えるのも伝統だそうです。

数珠には魔除けのお守りがついている 

数珠には魔除け袋のお守りがつけられていました。

念仏を唱える住民

「なんまいだ~、なんまいだ~ぶつ、なんまいだ~」
1年に1回の行事ですが、顔を合わせる貴重な場にもなっているそうです。

鶴形まちづくり協議会では、地域の伝統行事を続けていこうと
協議会で発行する広報に行事を掲載して、住民の方に周知しています。
百万遍念仏は昔から女性が行うイメージがありましたが、男女問わず、だれが参加してもOKだそうです。
今回、参加していた女性も、協議会のチラシを見て参加したと話していて、
「行事が終わった後のおしゃべりが一番楽しい」とも話していました。
「伝統行事」と聞くと、敷居が高いイメージもありましたが、住民の方が気軽に集まれる場でもあるんですね。

わら人形の鍾馗様に備える御幣 鶴形の人形道祖神鍾馗様


百万遍念仏が終わったら、鍾馗様の御幣を設置しに行きます。
ちょうどお彼岸が終わったばかりだったので、鍾馗様には彼岸花も供えられていました。


わら人形にお供え物をする

昔は医者にかかるにも、お金がかかり、
鶴形の人々にとって百万遍念仏と鍾馗様に祈願することが頼みの綱だったといいます。
時代の変化とともに、行事の形式も変わってきましたが、
こうした行事が、住民の皆さんのつながりをつくってきたようにも感じます。
今年1年、地域の皆さんが健康で過ごせますように♪

鶴形地域からお届けしました!