3月26日(水)、間もなく本格的な春を迎える男鹿市の加茂青砂地域で「境界なき土起こし団」が、活動の再開を迎える準備に入りました!
この日は、団長が別の方に引き継がれるということもあり、新団長を迎えて、新年度の活動計画の話し合いが行われました^^
当日の様子をお届けします!

昨年は、4月から11月にかけて計6回の畑作業を行った土起こし団。10月には二日間にわたり関係者の方も招待して収穫祭を行いました♪盛況な収穫祭でしたよ(^^♪
●収穫祭の様子はこちらのリポートからどうぞ
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男鹿市加茂青砂地域の“土起こし団”による『耕作放棄地を耕してできた作物の収穫祭』~前編~
男鹿市加茂青砂地域の“土起こし団”による『耕作放棄地を耕してできた作物の収穫祭』~後編~

まずは団長の引継ぎ式…の予定でしたが、前団長の齊藤洋晃さんが、病のため急遽、ご欠席に!
   
この日のかわいいお客様が前団長に変わり、新団長の新堂秀さんへ花束贈呈が行われましたよ♪

新堂さんは4月から秋田県立大学の3年生になります。
昨年から、加茂青砂集落に週末移住をしていましたが、この度、大学の寮を引き払い、完全に加茂青砂集落の住民となりました!

東京都国立市出身の新堂さん、農村生活と地域振興に興味があり、この秋田県の大学を選び、さらには秘境と言われる加茂青砂集落で暮らすことを決断しました。
「自然農法の栽培を軸にして活動していきたい、さらには団員をもっと増やしていきたいと思っています。」と団長としての意気込みを話されましたよ。

有言実行というのは、少し早い気がしますが、この日も同大学の学生を3名引き連れて来ていて、彼らも一緒に土起こし団として活動するそうです(^^)
さらには、新たな若い世代の方も加わりましたよ♪

早速、営農計画について話し合いが始まりました。

新団長が考案した営農計画のレジュメを参加者の皆さんに共有しながら、今年育ててみたい、食べてみたい作物を皆さんに聞いたところ、「昨年と同じ種類でやるのがいいのでは。手があまりかからない作物で管理も容易だし、全員集まれる機会も少ないと思うので」とか「昨年、作付けしたソバが食べれなかったので、今年もチャレンジしたいなあ。」などなど多数の意見が出ていましたよ♪

そうこう話しているうちに、土起こし団がお借りしている畑の所有者の方(住民)もいらして、話し合いに参加!

「現役のときに、どんな作物を栽培していましたか?」の問いに、「ジャガイモ、ネギ、サツマイモ、キャベツだなあ」と話されました。
集落からこの畑まではかなりの距離がありますが、一輪車を引きながら通ったそうです(^-^; 土井さん(上写真左)がいつも話されている『ここは空っぽやみ(怠け者)でなければ食っていける』という暮らしをしてきた住民の在り方なのだと実感してきました。

また、「とにかく、土が柔らかくなければ根が張らず作物が育たないので、柔らかくなるまで、土を起こしていかねばならねよ。」というアドバイスもいただきました^^

    
そんなこんなで、「まずは、皆さんと汗を流しながら楽しくやっていきたい。はっきり内容をまとめず、集まった都度、意見交換しながら進めていくのも良いのではないかなと思います。」と、新団長が締めて、とりあえず、話し合いは終了しました。

土起こし団活動時は皆で昼食をいただくのが恒例となっています(^-^;
この日も、住民の方が自慢の腕を奮ってくださり豪勢な昼食となりました。
   

   
加茂青砂の漁師さんが採取したカレイの煮つけやイカのお刺身!メインは特製だまこ鍋♪
調理を生業としていたシェフの味には、本当にいつもびっくりさせられるほど、美味しいです(^^)


参加者の皆さんも同じことを感じていたのか、食べるのに夢中♪聞こえてくるのは「美味しいねえ、ほんとに美味しい。」という言葉だけだったような気がします(^-^;

この日参加された皆さんは、いよいよ4月から始まる作業に向けて、十分な鋭気を養われたのではないでしょうか。
今年、土起こし団が耕す「リゾート農園」で、どんな作物が収穫できるのかと、私たち取材班も今からワクワクしてくるような賑やかな会となった、男鹿市加茂青砂地域からお届けしました!

●おまけ

新たな団員となった石井くるみさん親子!学生時代にたくさんの漁師さんと出会ったことで、漁業に興味を持たれ、漁師になったご主人とともに、男鹿市に移住しました。ママ友もたくさん誘ってきますと張り切っています。

        
現在のリゾート農園の様子。4月は土の耕起からスタートです。


この日の加茂青砂の海は大荒れでした(^-^;