
3月16日(日)、北秋田市浦田地域で「万灯火(まとび)」の「ダマ」作りが行われました!
当日の様子をご紹介します♪

万灯火は、北秋田市や上小阿仁村の集落でよく見られる伝統行事です。
春のお彼岸の期間、川沿い、田んぼやお墓のそばなどに「ダンボ」「ダマ」と呼ばれる火を灯し、
先祖供養の「迎え火」「送り火」として行われています。
彼岸の中日に万灯火を行う集落もあれば、送り彼岸の最終日に行うところもあり、
それぞれの集落で大事に受け継がれています。
先祖供養の「迎え火」「送り火」として行われています。
彼岸の中日に万灯火を行う集落もあれば、送り彼岸の最終日に行うところもあり、
それぞれの集落で大事に受け継がれています。
●3月16日(日)浦田交流センター


この日は浦田交流センターで、万灯火に使う「ダマ」づくりが行われました。

住民の方がたくさん!「孫つれてきたよ~」と入ってくる女性も♪


近所の工場から、使わない布の切れ端をもらってきて、「ダマ」を作ります。
「だんぼ」と呼ぶ地域もありますが、浦田では「ダマ」です。だまこ餅みたいでかわいいですね(^^)
浦田では送り彼岸(今年は3月23日)の夜、灯油に浸したダマを雪の積もった田んぼに置き、火をともしていきます。
以前のリポートはリンクからご覧ください♪
→浦田地域の万灯火リポート(2017年掲載)


ダマ作りの最中、住民の皆さんの万灯火の思い出を聞かせてもらいました。
万灯火は、昔から子供が主体の行事。小学校3年~中学3年の児童生徒は「少年団」に入り、
大人はほとんど関わらず、子供たちだけで万灯火を行っていたそうです。

昔は、ダマは布ではなく、藁を使っていて、子供たちは、集めた藁をリヤカーに乗せて家々をまわったそうです。


浦田地域では、子供の数が減ってきたことで「このままでは、行事を続けられなくなってしまう」と


昔は、ダマは布ではなく、藁を使っていて、子供たちは、集めた藁をリヤカーに乗せて家々をまわったそうです。
万灯火はご先祖に見せるための明かりなので、昔はお墓のそばの山に灯していたこともありました。
藁を背負って歩いていくと、いつのまにか藁がこぼれ落ちて、少なくなっていたこともあったとか。

時代の流れとともに、農作業も機械化し、昨今は稲藁を手に入れるのが難しくなってきました。
現在は布を丸めて「ダマ」にしているそうですが、こうしてみんなで集まって作るのも楽しい時間ですね。
小さいお子さんも、楽しんでくれたかな?(^^)
小さいお子さんも、楽しんでくれたかな?(^^)

浦田地域では、子供の数が減ってきたことで「このままでは、行事を続けられなくなってしまう」と
昨年から、浦田自治会有志で行事をバックアップしています。
町内にチラシを配布し、ダマ作りを呼びかけたところ、今年は30人近くが集まりました。
小さいお子さんはもちろん、浦田出身で帰省中の大学生の子も手伝いにきてくれていました。
物心ついたときには、この万灯火に参加していて、進学後もタイミングが合えば手伝いにきているそうです(^^)。
地域を離れても、こうした行事でつながっているって、いいですね。

1時間ほどで、目標の100個完成!
小さいお子さんはもちろん、浦田出身で帰省中の大学生の子も手伝いにきてくれていました。
物心ついたときには、この万灯火に参加していて、進学後もタイミングが合えば手伝いにきているそうです(^^)。

1時間ほどで、目標の100個完成!

万灯火の形は、時代の変化とともに、少しづつ変わってきていますが、
住民の皆さんからは楽しい思い出を聞くことができました。
住民の皆さんからは楽しい思い出を聞くことができました。
この行事を通じて、この場所に暮らす人々のつながりが紡がれているようにも感じます。


まだ、浦田地域の田んぼは、雪で真っ白でした。
この場所に一週間後の彼岸明けの日、作ったダマを置いて火を灯す予定です。
●3月23日(日)万灯火本番



こちらは当日の様子です。写真を住民の方から提供していただきました(^^)
夜7時、集まった子供たちが、一つ一つ火を灯していきました。


