3月23日(木)、北秋田市の浦田地域に行ってきました!
浦田地域の春のお彼岸行事「万灯火(まとび)」をご紹介します♪

●北秋田市・浦田地域

北秋田市の旧森吉町、秋田内陸縦貫鉄道「桂瀬駅」の西に位置する浦田地域。
虫祭り、ねぶ流しなどの伝統行事や郷土芸能「浦田獅子踊り」など、昔からの伝統行事を受け継いでいます。

●浦田地域の万灯火


3月23日(木)の夜7時、浦田神社裏の田んぼに、若勢会と少年団の皆さんが集まってきました。
若勢会はいわゆる青年団。少年団は小学生と中学生による会です。
浦田地域では、春の彼岸明けに「万灯火」を行っていて、かれこれ50年以上続いているそうです。



こちらは「ダマ」。
「ダンボ」と呼ぶ地域もありますが、浦田では「ダマ」と呼んでいます。
使わなくなった布切れなどを丸めたもので、このダマを田んぼに置いて火をつけて灯りを灯すんですね。



ダマは全部で150個!一つ一つに火を灯していきます。



3月の下旬ですが、浦田地域の田んぼには雪が残っています。



万灯火は先祖供養行事。この日は浦田地域の周辺の町内でも万灯火を行っていました。
地域によって彼岸の中日に行うところもありますが、
ご先祖様をお迎えしたり、お見送りする「迎え火」「送り火」なんですね。

浦田地域では昔、子供たちが家々をまわって稲わらを集め、お墓で藁を燃やしたそうです。
旧中学校裏のスキー場にも藁をつんで「浦田」の文字を作り、火を灯したこともあったそうです。



150個のダマが暗闇を明るく照らします。





万灯火は、昔から子供たちの行事でした。少子化により、小学生がいない町内もあるそうですが、
「この行事はやらなきゃいけね」と、大人の方たちで継続している地域もあるそうです。

 

今年の少年団団長の男の子は「ダマをたくさん作った甲斐がありました。少ない人数で綺麗な万灯火ができてよかったです」。
4月から高校生になるため、今年で少年団を卒業しますが、来年もお手伝いにきてくれるそうです。
浦田地域の万灯火は、周囲の応援もあって続いてきています。

写真を撮影しているときに、地域の女性が万灯火を見にきていました。
「すごいね~。綺麗に(万灯火)ができて、がんばったね」と声をかけていましたよ。



浦田地域の万灯火をご紹介しました!