12月11日(水)、男鹿市椿コミュニティーセンターで、椿地区の住民と秋田大学の学生による地域食堂が行われました。
今年度、椿地区では、秋田大学の「地域連携ゼミ」という活動を通して、住民ヒアリング・まちあるき調査・ワークショップなどを実施してきました。
「地域連携ゼミ」とは、大学生と住民の交流を通して地域に新たな視点を取り入れ、地域主体の活性化に向けたサポートをする活動です。
これらの活動を通じて、椿地区ではいくつかの活性化策が生まれ、住民の皆さんには「自分たちで何かやってみよう!」という気持ちが高まっていました。
そこで、活性化策のうち、すぐに取り組めそうで住民からの要望も多かった地域食堂を開催することになりました。
食堂名は、「キッチン かめりあ」!
椿は英語で、camellia(カメリア)と呼びます。この食堂名は、実行委員会の中で住民と大学生の話し合いで決まったものです。
それでは、前日準備と当日の様子をご紹介します♪
●12月10日(火) 前日準備
まずは、メイン料理のだまこ鍋。
炊き立てのあきたこまちと片栗粉を混ぜてこねたものをまるめていきます。
作る量は、参加者・スタッフ合わせて約50人分!
一人分に3個ずつ入れるので、だまこも大量です。
手の平にくぼみをつくって、鍋の中で煮崩れしないよう押しながらころがしていきます。
学生も頑張ります!
だまこは、給食で食べたことはあるものの、作るのは今回が初めてだったそうです。
「まるめるときの力加減が難しい!」と話していましたが、住民の皆さんから教えてもらいながら徐々にコツをつかんでいました♪
隣の厨房では、鶏がらと野菜を使ってだしをとっていました!
何度も味見をして、理想の味に近づけます。
そして、今回は焼きだまこ鍋なので、一つ一つ焼いていきます。
このようにして焼くと、煮崩れ防止にもなるそうです♪
続いては、から揚げです。
ご年配の方でも気軽に食べられるように、胸肉を使用しました。
から揚げは、メニュー計画時点では予定していませんでしたが、「料理にもっとボリュームを!」ということで急遽追加になりました!
こちらは、当日の食堂となる会場です。
ツリーやBGMで、一足はやいクリスマスを感じてもらいます♪
キッチンと書かれた看板や飾りは、実行委員のうち地域の切り絵サークルに所属する方が作りました。
前日の準備は、ここまでです。
続いて、「キッチン かめりあ」当日の様子をご紹介します♪
●12月11日(水) 当日
この日は、朝の9時から準備が始まりました。
早い時間からでしたが、成功させようと地域のお母さんたちの気合は、十分です!
学生も、一緒に準備を頑張ります!
前日に準備した料理をみんなで盛り付けていきます。
約50人分ですが、みんなで手分けしてやればあっという間です!
そして、完成したのがこちら!
焼だまこ鍋・から揚げ・なます・もやしのナムル・漬物・コーヒーゼリーです。
漬物やデザートなどは、住民のみなさんが持ち寄った手作りです。
彩り良く、栄養満点の定食になりました!
開始時刻より前に、続々とお客さんが集まってきました!
今回は、椿地区の6部落にチラシを配布し、事前に申込を受け付けました。
その中でも双六地区からは、なんと11名の方が参加してくださいました。
料理が運ばれてくると、「500円でこんなに!?」と品数の多さに大変驚かれていました。
「どれも美味しい」「普段は、一人で食べているけど誰かと食べると、楽しいね」「また、やってほしい」と皆さん大満足のご様子です。
以前は、地域の文化祭などで住民同士、食事をする機会があったそうですが、新型コロナウイルスを機になくなってしまいました。
そのため、久しぶりのこの機会がとても嬉しかったようです♪
普段はあまり顔を合わせることがない住民同士も交流できる良い機会となりました!
実行委員の皆さんは、「みんなで話しながら、準備したのが楽しかった」「来てくれた人が喜んでくれて、やった自分たちも嬉しい」とおっしゃっていました。
また、「地域連携ゼミの学生さんがいなかったら、ここまでやってこれなかった。学生の皆さんのおかげで、考える良い機会をいただいた。本当にありがとう!」とお話されていました。
学生の皆さんも「住民の方との準備がとても楽しかった。今回は、地域食堂に来られなかったが次回は参加したいという人がいたと聞いた。」「活動を通じて、住民の皆さんの気持ちが高まっていくのを目の当たりにし、非常に貴重な経験になった。」と充実感にあふれていました。
無事終わったのもつかの間、住民の皆さんは「もっと良い動線を考えないと!」「2週間くらいの準備期間を設けて、役割分担をもっと念入りにしよう!」と振り返り、すでに気持ちは次に向かっていました♪
今後の椿地区の動きに注目です!
以上、男鹿市椿地区からお届けしました!