能代市上町地域の「夢工房・咲く咲く」で開催されている「お茂ちゃん料理教室」。
地域に伝わる郷土料理を次世代に伝えていきたいと、
上町自治会長・能登さんの提案で、令和2(2020)年度から、ほぼ毎月1回開催しています。
昔食べられていた郷土料理を学べる教室です。

過去のリポートはリンクからご覧ください
能代市上町地域の“シゲちゃんの料理教室”で「赤ずし」づくり♪



7月17(水)に行われた「笹餅」づくりにお邪魔してきました!当日の様子をご紹介します♪

 

講師を務めるのは「ときめき工房・ねま~る」代表の佐々木茂子さん(写真左)。
この日は地元の山から採ってきた「笹」を準備してきてくれました。

●笹餅づくり
 

笹餅の材料は、25個分で以下の通りです。

・もち粉(400g)
・うるち粉(100g)
・砂糖(250g)
・塩(少々)
・熱湯(500㏄)

うる粉、もち粉、塩をボウルに入れ、さらに熱湯500㏄を「少しずつ」入れながら菜箸でかきまぜます。

 

木へらで混ぜ合わせ、さらしを敷いた蒸し器に入れて、20分蒸します。
さらさらだった粉も、ボリュームたっぷりに♪
蒸し器に移動する際も、なかなかの重さで参加者の皆さんも力が入ります(^^)

 

蒸しあがったら、さらしごと豪快に水で冷まします。



冷やした餅をボウルに移し、砂糖を加えながら餅をこねます!ここが一番の力作業でした(^^;)

 

まな板の上で棒状に伸ばしたら、50gほどの大きさに切ります。
重さがぴったりになることは稀なんですが、なんと50gぴったり!これは嬉しい♪

 

ゴールが近づいてきました。笹の上に餅を載せて、巻いていきます。



参加者の皆さんも手慣れてきて分担作業。


笹を結ぶ紐は、畳の紐を使用していました。
まさか畳の紐を使っていたとは……驚きです。
夏のお菓子でもある笹餅。笹は殺菌作用もあるため保存を手助けしてくれます。
この時期ならではの、昔の人の知恵が詰まったお料理でもあるんですね。

 

この日は砂糖の代わりに「黒糖」を使った笹餅も作りました。
親子で参加する方もいらっしゃいましたよ。


月1ペースで開催されている、お茂ちゃんの料理教室。
昔はふつうに食べられていた懐かしい料理を学ぶことができます。

「先月は“赤ずし”を作ったの。昔よく食べたけど、作り方を知りたくてね」という方もいれば、
能代に帰省中、母親から誘われて参加したという方も♪
「今、住んでいるところはお餅を食べる文化がすごいんです。秋田の餅の作り方をマスターして戻ろうと思ってます!」。

昨今、郷土料理に触れる機会が少なくなってきました。
今回、参加していた方は「昔食べたことがある人」「食べる機会がなかったから知りたい」という人もおり、
郷土料理の作り方を通じて、伝承はもちろん、人と地域をつなげる場にもなっているように感じました。

何よりも、具体的に教えてくれる茂子さんの存在が、とてもありがたいですね。

 

こちらは、料理教室後のランチの様子です。



茂ちゃんの料理教室は、郷土料理を学んでランチ、コーヒー付き♪
茂子さんが準備してくれた「だまこ鍋」、キュウリのお漬物、なた漬けを頂きながら
「次回の教室メニューは何にしようか」「麦巻をやってほしい」などなど、
茂子さんを囲みながら、会話に花が咲いていました(^^)

上町地域からお届けしました!